2012年10月03日 長良川球場

大阪桐蔭vs桐光学園

2012年 第67回ぎふ清流国体 準決勝
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さすらいの四国探題 寺下友徳

4回3安打、自己最速147キロ計時も102球7四球2暴投6失点(自責4)と大乱調だった松井(桐光学園)

大阪桐蔭、3冠支えた「徹底」と、「0番手」思考

現世代の高校野球を牽引した大阪桐蔭右腕・藤浪 晋太郎(3年)。次世代の高校野球を背負う存在として期待される桐光学園左腕・松井 裕樹(2年)。戦前はこの両エースの初対決が注目を集めた国体優勝戦。だが、試合が進むにつれて岐阜メモリアルセンター長良川球場は、「大阪桐蔭史上最強年代・高校野球卒業式」のリサイタル会場へと化していった。

「相手はスライダーに手を出してくれなったので、松井はコーナーを初回から突いていったと思うが、その精度がよくなかったですね。大阪桐蔭は狙い球が徹底されていますし、そこがウチとの違いです」。敵将の桐光学園・野呂雅之監督も舌を巻くほど、初回から大阪桐蔭打線は甲子園となんら変わらないパフォーマンスを示した。

松井はこの回、3四球と自らの悪送球で2点を失うと、3回裏一死二・三塁から二塁走者の生還をも許す大暴投で2失点。さらに4回には3連続四球後、2番・水本弦(主将・3年)に犠飛(二塁走者は三進に失敗)、3番・森 友哉(2年)に中越三塁打を浴び計6点を奪われ、5回からはマウンドを遠藤智騎(3年)に譲ることに。

4イニングで5三振を奪い、3回裏には4番・田端 良基(3年)を自己最速となる147キロで三邪飛に斬って取る見せ場を作った一方での、「102球・7与四球」は、彼が大阪桐蔭の前に屈服させられたことを如実に表す数字といえるだろう。

そしてもう1つ忘れてはならないのは、国体全2試合で先発した澤田 圭佑(3年)の「対応力」である。東京六大学・立教大への進学志望を持ち「次のレベルにつなげるために自分に色々な課題を持って臨んだ」国体。そこで彼がテーマとしたのは「輝くところはなくても試合で勝つ投手になること」であった。

事実、この試合では、走者を背負ってからは110キロ台のツーシームと130キロ前後のカットボールを有効に使い、2併殺を奪って無失点に抑えるクレバーさを発揮。よって最終回、藤浪は13点差と余裕を持った状態でマウンドに上がることができたのであった。

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