2012年03月30日 阪神甲子園球場

大阪桐蔭vs浦和学院

2012年春の大会 第84回選抜高校野球大会 準々決勝
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小関順二が徹底分析 ストップウォッチレポート

今大会ナンバーワンの好試合

 準々決勝初日の第1試合、大阪桐蔭浦和学院戦は今大会ナンバーワンの好試合になった。スタンドを埋めた多くの観客は近畿最後の砦となった大阪桐蔭の応援に回り、首都圏の浦和学院はアウエーの逆風の中に置かれた。“好試合”とは正義の側が勝って、敵役が負けるから初めてそう形容できる。浦和学院が勝っていれば「優勝候補の大阪桐蔭が接戦の末に敗退した」くらいのトーンで私も書いていたと思う。

 先発投手は大阪桐蔭澤田 圭佑浦和学院山口 瑠偉と、エースを温存してのスタートとなった。準決勝、決勝を見据えてのエース温存策は極めて真っ当だが、知名度の大きさを考えれば藤浪 晋太郎(右投右打・197/88)を温存した大阪桐蔭より、浦和学院のほうに奮起する材料はあったかもしれない。

 1回裏、浦和学院が3安打を放って先制点を取り試合をリードする。対する大阪桐蔭は6回までに出塁したのはわずか4回だけ。そのうち、4回表は遊⇒二⇒捕、5回表はエンドランがかかっていたのか一塁走者が左飛で飛び出し、左⇒一とボールが転送され併殺となる。

 浦和学院は5回まで3安打、無失点と好投した山口に代えて、6回頭からエース佐藤 拓也をマウンドに送る。これにはゾクッときた。打たれて投手を代える監督はいくらでもいるが、打たれていない投手を代える監督は数少ない。

 浦和学院04年夏から春・夏の甲子園大会6連敗中で、センバツ大会に限れば過去5大会、初戦敗退を続けている。いくらでもいる“打たれて代える”監督は森監督のこれまでの姿かもしれず、それを振り払って1点の虎の子をエースに託す継投策は森士監督のこの試合にかける覚悟かもしれない。

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