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- 2011年秋の大会 第129回九州地区高校野球大会
- 神村学園vs九州学院

田中(神村学園)
初の九州チャンピオン
1回表、神村学園の1番・新納 真哉(2年)が放ったショートへの低いライナー性の当たりが、ノーバウンドでアウトか、それともワンバウンドなのかということで、4人の審判が集まって再確認していた。その結果、最初の宣告通りアウトとなった。
それを見つめながら、2番の田中貢大(2年)はバッターボックスに入る前にその場で立ち尽くしていた。そして一瞬、ベンチの指揮官に目をやり、頷いた。「セーフティーバントをいきます」と言わんばかりに。そして狙いすました初球を二塁前に転がし、間一髪のセーフ。一瞬の隙を突いた突破口は、田中自らが判断したものだった。
「田中がいい形で出たので、何がなんでもという雰囲気になっていました」(神村学園・山本常夫監督)
こうなると、神村学園のナインとベンチからは、さらに激しいアドレナリンが放出され始める。
コントロールの良い九州学院のエース大塚 尚仁に対して、神村学園ベンチから出された次のサインは“エンドラン”。それがものの見事に的中し、3番・平藪 樹一郎(2年)がきっちりとセンターへ弾き返し、いきなり初回に1死一、三塁というチャンスを作り出したのである。
「平藪がきっちりと叩けたので、みんな打てるという気持ちになれました」(山本監督)
ここで4番・古賀 伊織(2年)が、左前適時打を放ち、神村学園が先制点を挙げた。さらに5番・大坪直希(1年)が中前適時打で続くなど、一気にたたみかけ、この回だけで、9安打を集中し、一挙8点を奪ったのである。


































