2011年08月12日 阪神甲子園球場

金沢vs聖光学院

2011年夏の大会 第93回全国高校野球選手権大会 2回戦

好投手同士の投げ合い

 金沢釜田 佳直聖光学院歳内 宏明
この夏注目された投手を擁するチーム同士の戦いに、甲子園は第4試合にも関わらず、37000人の観衆が詰めかけた。

「相手は良いピッチャーだったので意識しましたし、本当に良いゲームができてよかったです」
金沢釜田 佳直投手がインタビューで発した言葉。
その通りの見ていて気持ちの良い、いつまでも試合を続けてほしいと感じさせる投げ合いだった。

それでもトーナメントにおける勝負はいつか決着の時がくる。結果として、釜田が歳内を下した形になった。
明暗を分ける上で大きなポイントになったのが4回の攻防。

 聖光学院は1死から失策で走者が出ると、振り逃げ、失策と相手にミスが続いて満塁。ここで5番福田瑛史が釜田の甘いスライダーをレフトに弾き返して1点を先制した。
なおも1死満塁。聖光学院はの斎藤智也監督は、カウント3ボール1ストライクとなったところで、『ここが勝負』と次の手を打った。
釜田が投げる。打者の6番斎藤湧貴が『スクイズ』の構えを見せ、三塁走者の芳賀 智哉がスタートを切った。球は外角低めのストレート。斎藤はスクイズをしにいくが、この球をバットに当てることはできなかった。芳賀は三本間で挟まれタッチアウトに。聖光学院は、絶好のチャンスは潰えた。

金沢・浅井純哉監督が「あそこを1点に抑えたのが大きかった」と話した重要な局面。
ポイントは釜田の球が外角の低めで、見送ればボールだったということ。カウントは3ボールで満塁。つまりバットを引きさえすれば押し出しで聖光学院はに2点目が入っていた。

考え方によっては、これはもの凄く大きな出来事である。
サインはスクイズだったが、打者に機転がきいていれば、釜田にとっては痛恨の1球となっていた。
「(打者に)そうさせてくれない、釜田君の投球術は素晴らしい」と悔しさを滲ませた斎藤監督。
結局ここで2点目を与えなかった釜田は、崩れそうになりながらも息を吹き返した。

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