2011年08月12日 阪神甲子園球場

明豊vs都市大塩尻

2011年夏の大会 第93回全国高校野球選手権大会 2回戦

流れを掴んだ明豊 呼び込めなかった都市大塩尻

 大会7日目を迎えた。この日で代表49校が登場する。第一試合は初出場の都市大塩尻と2年ぶり出場の明豊の対決だ。

試合は投手戦となる。明豊の先発・高尾 勇次はスピードこそ130キロ前後と速くないものの、コントロールはばらつきがあり、その荒れ球で勝負していく左腕である。都市大打線は狙い球を絞りきれず凡打の山を築く。
都市大塩尻の相原は同じく球速こそ速くないもの、コーナーに投げ分けていく技巧派左腕。明豊の打者も彼を捉えきることができず先制点が奪えない。試合は5回まで0対0。

そして試合は、グラウンド整備後に流れが変わるといわれる「6回」を迎える。
6回裏、明豊は先頭の稲垣 翔太が内角直球を振り抜き、ライトの頭を超える三塁打を放つ。4番加藤が右中間を破る三塁打で先制する。5番佐藤は四球。6番北里はインコースの直球を振り抜き、三塁打。これにより3対0。ここで投手を交代する。二番手は金子 剛。
長野大会では相原とのリレーで勝ち上がり、この交代は想定内だったといえる。ただ、この相原はランナーがいる時の投球に不安があった。

今春の北信越大会の日本文理戦では、素晴らしい立ち上がりを見せたものの、ランナーを背負った途端にリズムを崩し、打ちこまれる場面があった。
この日も、その不安は的中した。7番豊田にセンター前ヒットを打たれ、さらに9番高田に二塁強襲ヒットを許すと1番太平に左中間を破るツーベースを打たれて、一挙6点を入れられる。これで勝負をつけられた。
その後、都市大塩尻は6対3まで追い上げたが、最後は明豊の二番手・岡本に封じられゲームセット。明豊が3回戦に進出した。

6回に流れを掴んだ明豊。見事な集中打で6得点を奪った。都市大塩尻は4併殺と拙攻が目立った。制球が荒い高尾投手だけにさらに制球を乱す攻撃ができていれば、もう少し違う試合展開になっていただろう。
しかし、都市大塩尻は、長野大会では古豪・松商学園を破り初の甲子園出場を決めた新鋭校。この甲子園出場を機に新たな歴史を築いてくれることを期待したい。

(文=河嶋 宗一)

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