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- 2010年春の大会 第63回近畿地区高校野球大会
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報徳学園(兵庫)vs履正社(大阪)

春の近畿大会初優勝を決めた報徳学園
報徳学園、春の近畿大会初優勝!
報徳学園が2投手のリレーで履正社をシャットアウト。春の近畿大会初優勝を飾った。
『決して強いチームではない。でも逞しくなった』
決勝の報徳学園の試合には確かにそう思えるものがあった。
1回に4番越井勇樹(2年)のタイムリーで先制。2回には1番八代和真(3年)レフト前に運び2点目を加えた。4回には2死から3番中島一夢(3年)が右中間を破る2点タイムリー三塁打、続く越井も5点目となる一打を放った。
投げては先発の田村伊知郎(1年)が5回を2安打無失点、6回からリリーフしたエース・大西一成(3年)もわずか1本ヒットを打たれただけ。バックも再三の好プレーで投手陣を援護。投打と守りがかみ合った見事な内容で近畿チャンピオンの称号を手に入れた。
「優勝してしまって、これから選手を絞りづらくなります」と永田裕治監督は苦笑いを見せたが、「この時期に公式戦をこれだけやれてしかも勝てたことは大きい」とチームの成長に目を細めていた。
この日の試合。得点には繋がらなかったが成長を感じさせる重要なイニングがあった。
それが6回裏。この回先頭の2番谷康士朗(3年)、3番中島がともに初球に手を出し内野ゴロに倒れた。差は5点あったとはいえ、簡単に3人で終わっては流れが変わりかねない場面。
しかし続く4番の越井は4球目まで見極め、5球目を弾き返すとピッチャーを強襲しセンター前に抜けるヒットを放った。「流れを切りたくなかった」とこの日4安打の越井は打点に繋がらなかったこの打席の意味を語る。それと同時に昨秋にはなかった粘りもみてとれた。
思い返せば昨秋の県大会3回戦で市尼崎に完封負けを喫した試合。8回は9球、9回にいたってはわずか5球とあまりにも簡単に攻撃して敗れていた。「報徳らしいねばりがまったく出せなかった」と永田監督は当時話している。
試合後には大角健二コーチからの厳しい叱責もあった。浅田泰斗主将は「あれは堪えました」と苦い記憶として残っている。
悔しさを経験した秋。この春は勝つ喜びを覚えた。
ただ「自信にするのは良いが、慢心、過信につながらないようにしないと」と永田監督は気を引き締める。
春は優勝した。しかし夏はまた別物。大角コーチはミーティングで優勝を讃えながらも、「他のチームは春に負けた悔しさを持って練習している」と部員全員に諭した。
春は破ったものの、エース岡本健(3年)が復活した神戸国際大附、高校通算本塁打87本の伊藤諒介(3年)いる神港学園、堀田健吾―井村展章(ともに3年)が健在の育英らがすでに夏を見据えた強化を行っている。
「夏の兵庫は厳しい戦いになる」と分析する永田監督。
浅田主将も「実力ではやっぱり国際が一番だと思っています」とあくまでもチャレンジャーだということを忘れない。
永田監督は試験後の6月後半からは第3次強化練習を開始することをナインに伝えた。まずは100人を超える部員のベンチ入りへのサバイバルだ。この春は田村や近畿大会でショートを守った佐渡友怜王という1年生がメンバに入り活躍したことが上級生にとって刺激になっている。
「まだまだ使いたい下級生がいる」と指揮官は夏へ向けて更なる競争を示唆した。
熱い夏の兵庫大会は7月10日に開幕する。
【履正社】
「今日は完敗ですね」敗れた岡田龍生監督は淡々とした表情で話してくれた。
先発の飯塚孝史(2年)が序盤に失点。しかし報徳学園の2投手の前にわずか3安打ではどうしようもなかった。
序盤に失点したときにどう対処するか。府予選、近畿大会とこの春はなかった展開は、履正社にとって大きな課題として残った。元々2年生がスタメンの多くを占めるチームでまだまだ若さがある。
投手陣にしてもそう。3投手を3イニングずつ継投させたこの春を「苦肉の策だった」と指揮官は説明。夏に向けても「絶対的な柱がいないので、継投は変わらないが投手の数を増やしたり、これから色々と考えたい」と岡田監督は展望を語った。
「ここまで試合ができるとは予測していなかった」とうまくいった春の戦いは終わった。夏まではあと1カ月弱。もう一度リセットして夏を目指す。
(文=松倉雄太)


































































