2009年05月24日 県営松阪球場

掛川西vs東邦

2009年春の大会 第56回東海地区高校野球大会 決勝
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優勝旗授与(掛川西)

15安打12得点で掛川西、春の東海大会初優勝!

両チームともに3日連続の試合となった決勝は、3時間10分を要する大乱戦。制したのは『負けない掛川西』だった。

初戦は主将の小崎将徳(3年)、準決勝はエースの堀野真(3年)が先発。2人に疲労が残る中で、決勝の先発に指名されたのは、4番打者でもある江塚論(3年)だった。
190センチの身長と長いリーチから繰り出される直球は、角度があり威力もある。投手陣の中で最も速い球を投げる江塚だが、初回に東邦の3番・岩瀬尊之(3年)に2ランを浴びる。「カーブが甘くなってしまった」と江塚は先制弾を悔やむ。

しかし直後の2回、先頭の江塚が四球で出塁すると、制球に苦しむ 東邦先発・小森誠(2年)を攻め、5本の長短打ですぐに逆転。
江塚はその裏に1点差に詰め寄られるが、3回以降は再三のピンチを、威力十分の直球で凌いだ。打線はコントロールに苦しむ東邦投手陣から、効率よく得点を重ねた。

 

 だが、9点リードで迎えた9回、掛川西はこの回からマウンドに上がった3番手の古田卓馬(3年)が突如ストライクが入らなくなる。東邦・川満裕太(3年)の一発など4点を失って、降板。急遽、小崎がマウンドに上がり、センター・縣悠太(3年)のファインプレーで何とか試合を終わらせた。
最後の4失点に「みっともない試合」と上村敏正監督は渋い表情。

 それでも、4点を取られても流れを変えられない布石を9回表に打っていた。先頭の縣がこの日3回目の四球で出塁すると、2番大角健斗(3年)の初球ですかさずスチール。
「行けたらいってもいいと指示が出ていた。相手がランナーは関係ないと言っていたので、行っちゃえと思って」とはにかんだ縣。どんなに点差が離れていても貪欲に1点を取りにいく。この姿勢が、大角の適時打に繋がった。

 この1点が結果的に、その裏の東邦に大きくのしかかった。
もし9回表に掛川西が3者凡退に終わっていたならば、9回裏はもっと違った展開になったかもしれない。
1つの負けも許されない夏の戦いを想定すると、とても意味のある得点。
「今までは点差が開くと気が緩みがちになっていた」と話した縣。

 掛川西がもう一つ春季大会を通じて得たもの。それは、投手と打者の信頼関係。
「自分たちは、力勝負で抑えられる投手がいない。甲子園の後、点は必ず取られるものだと思って焦らなくなった」と4番であり、投手陣の一角である江塚は話す。
取られた分は打って取り返せばいい、その開き直りが、3試合連続2桁安打の原動力となった。

 「ウチはまだ受けて立つほどの力はない。昨日の愛工大名電の余語(充)君のように、良い投手と対戦すると打てない。バントミスなどをしっかりと直さないと」と上村監督は気を引き締めている。
小崎主将も「東海大会は課題だらけ。あと1ヶ月半、時間はあまりない」と早くも夏に目を向けていた。

 3年連続の夏を目指す常葉学園菊川、県大会で敗れた静岡学園、好投手を擁する常葉学園橘静清工 など、ライバルも虎視眈々。
東海大会を制したが、喜びに浸る選手は1人もいなかった。

(文=松倉雄太)

応援メッセージ (1)

おめでとう!!掛川西ファン 2009.05.24
夏もがんばれ!!!祝初優勝

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Grandslam 201203