2017年09月01日 Port Arthur Stadium

日本代表vsメキシコ代表

第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ 1st ラウンド グループB
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スカウト部長・河嶋宗一の目が光る!全国逸材発掘レポート

日本代表、捉えどころを逃さず、投打で完勝



本塁打を打った井上大成(日大三)

 日本代表が初戦を迎えた。大事な初戦だが、選手たちを見るとリラックスをしている。主将の清宮 幸太郎はこういう。
「初戦だけど、みんな物怖じしていなかった」
 その言葉通り、日本代表は逞しい戦いを見せた。メキシコに対し、とらえどころを逃さず、突き放す野球ができるかをテーマにしていた日本代表。見事にその戦いを見せた。

 メキシコの先発はGARDEA ACOSTA Dario Emmanue(ガルデラ)は登録上は内野手だが、190センチ96キロと恵まれた体格をした大型右腕。コンパクトなテークバックから投げ込む投球フォームから繰り出す速球は、コンスタントに130キロ後半~143キロ(最速146キロ)を計測しており、かなり球威があるタイプ。日本にはいないタイプの投手。

 初回、チャンスを作った日本代表だが4番清宮 幸太郎が詰まった中飛、5番中村 奨成が芯を外した内野ゴロに終わり、苦戦が予想された。しかしガルデラは細かな制球力を欠ける。日本は2回表、待球作戦でガルデラを攻略した。

 先頭の増田 珠が、四球で出塁すると、2球目で盗塁成功。その後、7番櫻井 周斗の四球、8番井上 大成は凡退したが、9番小園 海斗が直球を打って中前適時打だ。1番藤原 恭大が外角ストレートをしっかりと叩いて、左越えの二塁打となった。球威自体は日本で対戦した大学生と比較しても上級クラス。もし大学生と対戦していなければ、打てていなかっただろう。

しかしこのガルデラ。3点取られても気持ちを切らすことなく、140キロ~145キロの直球で日本打線を圧倒。球威ある直球は日本の投手にはない破壊力を秘めた投手。すぐにMLBいけるわけではないが、数年後にはMLBのマイナーリーグや他国のプロリーグで活躍してもおかしくない。

 先発は徳山 壮磨。小枝守監督は試合前日でも報道陣に「まだ決まっていません。これはもったいぶっているわけではなく、本当に誰にするのか悩んでいるんです」と語っていたが、候補の1人だった徳山の精神力の高さを評価していた。

徳山は背番号18に相応しいピッチング。球速は、常時135キロ~138キロ前後と決して速いわけではない。だが、開きが遅く、球速表示以上を感じさせるストレートでメキシコ打線に立ち向かっていく。何度もピンチを招きながらも精神力の強さでしのぎ切る。

 4回裏、押し出し死球で1点を失ったが、5回表、好投のガルデラがフルカウントの場面で指のマメをつぶしてしまったのか、無念の交代。2番伊藤が四球で出塁すると、二度のバッテリーミスで三塁へ進むと一死三塁から4番清宮が中犠飛。1点取られた後、直後に1点を取るという大きな追加点を入れた。さらに7回表、一死二塁から3番安田 尚憲の中前適時打で5対1と点差を広げた。なおも二死一、三塁から7番櫻井 周斗(3年)の中前適時打で1点を追加すると、そして8番井上 大成が日本代表1号となる3ランで、9対1と点差を広げた。捉えどころをしっかりと逃さなかった。

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