市岡 奏馬選手 (龍谷大平安)

市岡 奏馬

球歴:龍谷大平安

都道府県:京都

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:175.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨秋の近畿大会では、10四死球・7失点の苦い経験をしたものの、一冬越えて大きく成長。選抜では、チームをベスト4まで導く好投が光った。 (第一印象)  非常にゆったりと足を引き上げて来るフォームであり、自分のリズム・間 というものを大事にしている投手だと感じます。平常心を失い敗れた、秋の滋賀学園戦(観戦レポート)の経験が生きているといえるでしょう。 (投球内容)  球速は130キロ前後~MAXで137キロ程度と驚くほどの球速はありません。それでもボールにキレがあり、投球やフォームからはメリハリを感じます。カーブ・スライダー・チェンジアップ系の球を織り交ぜ、ボールを両サイドに散らせてきます。  状況に応じてクィックを使ったり使わなかったり、投げるタイミングをいろいろ変えて投げる頭の良さ。牽制も左腕らしく、投球フォームとの見極めは困難。フィールディングも派手さはないものの、落ち着いて確実に処理してきます。フォームのバランスの関係で、身体が突っ込んだり、ボールが抜けたりもしますが、野球センスの高い投手といえます。 <長所>  お尻をしっかり落として投げられるフォームなので、将来的にはいろいろな変化球を覚えて投球の幅を広げて行ける可能性を感じます。そういった器用さも、持ちあわせているのではないのでしょうか。  グラブは最後まで内に抱えられ、両サイドの投げ分けは安定しやすいはず。身体の開きも抑えられており、ボールの出処も隠せています。腕もしっかり振れているので、速球と変化球の見極めも困難なのではないのでしょうか。 <課題>  腕を真上から下ろそうという意識が強いのか? 腕の送り出しに違和感を感じるので、肩などを痛めないように注意したいところ。  また足の甲でしっかり地面を捉えきれていないので、力を入れて投げるとボールが上吊りやすい欠点があります。身体が突っ込むのも、踏み出した足のステップが狭く適正な場所に着地できていないから。もう少し下半身を鍛えたり、股関節の柔軟性を養って体重移動がスムーズに前に移るように改善してゆきたい。
更新日時:2016.05.12

将来の可能性

 ドラフト候補云々というよりは、大学などに進んで段階を踏んで伸びてゆくタイプの選手かと。非常にセンスがある選手なので、凄みは感じませんが、まだまだ成長してゆく可能性を感じます。大学を卒業する頃には、プロにも注目される存在に育つのではないのでしょうか。足元を見据え、自分の可能性を信じて精進して欲しいと思います。
更新日時:2016.05.12

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