井田 嘉楠選手 (米子北)

井田 嘉楠

球歴:米子北

都道府県:鳥取

ポジション:中堅手

投打:右 / 右

身長:168.0 cm

体重:67.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜常総学院戦では、1番・中堅手として出場し、一人で4安打を放つ活躍。 (第一印象) 少しクロスに構える癖のある打ち方ながら、ボールをへのコンタクトに優れる好打者。ライト・センターレフト線と、すべての方向に打ち分けて魅せた。 (守備・走塁面)  中堅手としての守備範囲はまずまずで、落下点までの入りにも無駄はない。地肩はよくわからない部分もあったが、返球を見る限り平均レベルはありそう。  4安打すべて野手の間を抜けていったので、正確な一塁到達タイムは計測できず。秋の新チーム結成以来の132打席で12盗塁を記録しており、これをプロの規定打席である446打席に換算すると、1シーズン41個のペースで走っている。それなりに、走れる脚力を持っていると考えて良いだろう。 (打撃内容)  コースに逆らわずアジャストさせるコンタクトヒッターで、普段はセンターから右方向を意識してスイングしています。クロスに打ちにゆく選手は、緩い高めの球以外は引っ張ってはいけないことを、よく理解しているバッターだと感じました。 <構え> ☆☆  両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップは下げて脱力を意識。腰の据わり自体は悪くないのですが、少し体が前に倒れる感じで、全体のバランス・両目で前を見据えるという意味ではどうでしょうか? ボールを呼びこむ際に、かなりクロスの形になっているので、足はスクエアでもクローズスタンスと同じような打撃になっています。 <始動> 早すぎ  投手の重心が下がりはじめる前から動き出すので、投手にモーションで崩される危険性があります。プロレベルの野球では、ここまで早い段階から動き出す選手は皆無です。 <下半身> ☆☆☆☆  足を早めに引き上げ、下ろすタイミングを球種によって図っておろせています。ベース側にインステップして踏み込んでくるので、外角を強く意識したスタイル。踏み込んだ足元はブレないので、開きを我慢して外角の球をキッチリ叩けます。 <上半身> ☆☆☆☆  早めに打撃の準備である「トップ」の位置にグリップを添えており、それを振り下ろすだけというシンプルなスタイル。インパクトまでの軌道も平均的で、ボールを捉えるときもバットの先端であるヘッドは下がっていません。強烈なヘッドスピードやパワフルなスイングをするわけではないのですが、無駄のないスイングでカツンカツンとボールを捉えられます。 <軸> ☆☆☆☆  足の上げ下げが小さく、目線が大きくは上下動していません。体の開きも我慢出来ていますし、軸足も大きく崩れません。コンパクトで軸のブレない、良いスイングだと感じます。
更新日時:2015.04.08

将来の可能性

 選抜での活躍は、技術的に見ると、けしてフロックではないと考えます。実に無駄のない、コンパクトなスイングができていますので。走力も守備力もそれなりにあり、三拍子バランスの取れたプレーヤー。大学などでも、野球を続けて行ける素材ではないのでしょうか。この選抜の経験を、ぜひ今後に生かして欲しいと思います。
更新日時:2015.04.08

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