池田 陵太選手 (奈良大附)

池田 陵太

球歴:奈良大附

都道府県:奈良

ポジション:中堅手, 一塁手, 外野手

投打:左 / 左

身長:185.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

寸評

 どんな当たりでも、一塁までの到達タイムが3秒台で走り抜ける脚力は、全国の高校生の中でもトップクラス。それも185/80 という大型でありながら実現できる身体能力は素晴らしい。  (第一印象)    残念ながら選抜敦賀気比戦(レポート)では結果を残すことができず、自慢の脚力を充分生かし切れず残念でした。全国レベルを意識した、打撃の向上がひとつ今後の課題になるのではないのでしょうか。  (守備・走塁面)  どんな当たりでも、左打席から3.9秒前後で走り抜ける脚力は本物。秋の新チーム結成以来の50試合で、32盗塁という積極的な走塁も光ります。    中堅手としては、まだ不慣れなのか? 多少打球への目測に迷いがあるように思います。この脚力ですから、目測さえ誤らなければ守備範囲は相当広がるはず。地肩も基準レベルはありそうで、けして弱くはありません。  (打撃内容)  チームの3番打者を担い、新チーム結成以来の秋の成績は、打率.385厘とNO.1。しかし選抜では、好投手・平沼翔太敦賀気比)の厳しい内角攻めにあい、持ち味を発揮できませんでした。   <構え> ☆☆☆  前足を軽く引いて、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合、両目で前を魅せる姿勢は悪くないのですが、全体のバランスとしてはどうでしょうか? <始動> 遅すぎ     一度ベース側につま先立ちして、本格的に動き出すのはリリーフ直前と遅すぎるタイミング。どうしてもこうなると、打てるポイントが限られます。 <下半身> ☆☆☆  始動~着地までの「間」が殆どないので、狙い球を絞ってその球を逃さないことが求められます。更に左打者の割にベース側にインステップして踏み込んでくるので、内角の捌きが窮屈になりがち。右投手の食い込んで来る球筋には、どうしても詰まってしまいます。せっかくの脚力があることからも、せめて真っ直ぐ踏み出すような感じに変えた方が幅が出るように思います。踏み込んだ足元はブレないので、外の球をキッチリ叩ける姿勢はできているのですが。   <上半身> ☆☆☆  バットを引くのが遅れがちで、打撃の準備である「トップ」を作るのが立ち遅れています。更にグリップを低い位置から高い位置に引き上げるヒッチの癖もあり、速い球に立ち遅れる可能性が増します。それでもバットを上からミートポイントまでコンパクトに振り下ろして来ており、スイング軌道は無駄なくコンパクト。バットの先端であるヘッドも下がらずロスのないスイングを実現。もう少し準備を速めて振り下ろせば、スピードへの対応は充分可能なのでは? <軸> ☆☆☆    目線はそれほど上下動は大きくなく、体も開きも我慢でき、軸足も大きくは崩れてません。
更新日時:2015.05.09

将来の可能性

 打撃の準備の立ち遅れと、インステップによる内角の窮屈さにより、打てる球が限られているのが残念。それでもスイング軌道にはロスがなく、何より素晴らしい脚力の持ち主。インステップして踏み込みながら、3.9秒前後で到達する脚力は相当なもの。ぜひ脚力を活かしたプレーで、今後もステップアップしていって欲しい選手です。
更新日時:2015.05.09

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