上坂 将大選手 (比叡山)
寸評
小さめのテイクバックから、ピュッと素早く投げ込んで来るフォームで、打者はワンテンポ遅れてしまうフォーム。 (第一印象) 投げっぷりの好い投球は魅力ですが、それほど細かいコントロールがあるわけではありません。ボールの勢いで、ポンポンと投げ込んでくるタイプ。 (投球内容) 球速としては、常時120キロ台後半~130キロ台前半と、驚くような球威・球速はありません。しかしタイミングの取り難いフォームに加え、球速以上に感じさせるボールの勢いがあります。変化球は、カーブ・スライダー・それに縦のスライダーかもしれませんが、縦に変化する球があります。コースの投げ分けはあまりないのですが、ストライクゾーンの枠の中にポンポンと投げ込みます。相手に考えさせないリズムの良さ、ストライク先行で有利な状況を作り、自分のペースに相手を引き込むのが得意なのではないのでしょうか。 <長所> 引き上げた足をピンと高い位置で伸ばすので、体のを捻り出すスペースが作れます。そのため縦の変化球を投げるのにも、負担が少なく投げ込めます。 腕の振りが良く、速球と変化球の見極めは困難。球持ちもよくボールが中々出てこないので、打者としてはタイミングがつかみ難い特徴があります。 <課題> グラブを最後まで内で抱えられているのですが、足の甲の地面への押し付けが浮いてしまい、ボールが上吊りやすい傾向にあります。甘く入ったストレートを、痛打される場面が目立ちました。
更新日時:2014.08.17
将来の可能性
驚くような球はないのですが、実戦に行って持ち味を発揮するタイプ。打者としての才能もあり野球センスは高いので、将来的には野手として活躍する選手かもしれません。上のレベルでも野球を続けて行ける選手でしょうから、関西などの大学に進み才能が開花するのを待ちたいところ。将来的にどんな形で再び会えるのか、楽しみに待ちたいですね。
更新日時:2014.08.17