佐藤 僚亮選手 (山形中央)
寸評
昨夏甲子園でも3試合に登板し、140キロ台のストレートを投げ込む実戦派左腕として、全国にその存在感を示しました。最終学年になり、東北地区を代表するサウスポーとして注目を集めている一人。 (第一印象) 夏の鶴岡東戦では、序盤から変化球が高めに抜けて、コントロールに苦しむ場面が目立ちました。 (投球内容) 軸足に体重が乗り切る前に膝を折ってしまうフォームながら、コンスタントに135キロ前後のぐらいの威力のあるボール投げ込み、カーブ・スライダーなどを織り交ぜてきます。しかしコントロールに不安があり、内容としては昨夏の方が良かった気がします。ゴロの処理などフィールディングはまずまずですが、クィックは1.2秒台を越えるなどそれほど素早くはありません。コントロールは不安定なものの、マウンド捌きの良さと勢いで乗り切るタイプかと。 <長所> 腕が強く振れるのが魅力で、投球に勢いを感じます。グラブも最後まで体の近くにはあり、両サイドの投げ分けはそれなり。 「着地」までの粘りは平均的ですが、体の「開き」は抑えられており、甘いところに入らなければ痛打を喰らい難いと考えられます。 <課題> 足の甲で地面を抑えられず、浮き上がろうとする力を抑え込めません。こうなると下半身のエネルギー伝達ができないだけでなく、ボールがどうしても上吊ってしまいます。 軸足にしっかり体重を乗せてから重心を下げたいのと、ボールにしっかり体重を乗せてからリリースをできるようになりたいところ。そうすればボールにもグッと体重が乗って来るでしょうし、低めに集めることが期待できます。
更新日時:2015.08.01
140キロ台をも期待できるサウスポーとして、今後の成長・活躍が期待される存在。それだけに動作をシッカリして、コントロールを安定させたいところ。ちゃんと指導してくれる環境に進み、これからも野球を続けて欲しい一人でした。うまくゆけば数年後には、ドラフト戦線を賑わせてくれる存在に育ってくれることを期待してやみません。
更新日時:2015.08.01