須藤 隆成選手 (創志学園)

須藤 隆成

球歴:創志学園

都道府県:岡山

ポジション:捕手

投打:右 / 両

身長:180.0 cm

体重:96.0 kg

学年:卒業

寸評

1年生だけで、甲子園出場を決めた創志学園。その中でも、攻守に最も存在感を示していたのが、須藤 隆成。恵まれた体格を活かし、チームを陰から支えた、縁の下の力持ちについて考えてみたい。 (ディフェンス面)  180/96キロの恵まれた体格でミットを示されると、投手としては安心して投げ込むことができる。そんな存在感があるのが、須藤の最大の魅力。少しどかっと腰を下ろしすぎている印象はあるのと、グラブを一度地面に降ろしてしまう癖があるので、ワンバウンドになるような球を想定すると不安になる。それでもいったん動き出せば、巨体を活かして全身でボールを止めに行く。キャッチングにも破綻はなく、二塁までのスローイングは、2.15秒前後と平均レベル。地肩の強さを考えれば。送球までの動作を磨けば、まだまだそのタイムを縮めることが期待できるであろう。投手としては、信頼して投げ込める頼れる女房だ。 (打撃内容)  これだけの存在感を示しているのだから、打っても4番なのかと思いきや6番打者を務めている。その最大の理由は、当たれば強烈なものの、その確率が低いから。その辺の理由は、実際に打撃フォームを見てみるとよくわかる。  少しクローズスタンス気味に構える選手。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するなど、中距離打者が採用する打撃スタイル。問題なのは、足のカカトをその場で上げ降ろすだけの踏み込みにある。足を引き上げる「間」がないので、ボールを線で追いかけることができず、点で捉えることしかできない。そのため、その点が上手く合わないと、なかなか結果として表れない。更に踏み込んだ足下が、地面から早く離れてしまう巻き込み型。打球の多くは、レフト方向への引っ張り中心で、外の球を上手くセンターから右方向に合わせる術がない。そうすると、どうしても打てるコースも限定されてしまう。  打撃の準備段階である「トップ」をいち早く作ることができているので、速い球に立ち後れる心配はない。ただ肘が下がって腰が早く開いて振り出されるために、ボールを引っ張りにかかることになる。そのため真ん中から低めの球に対しては、引っ張りにかかって引っかけるか、空振りになる可能性が極めて高い。ボールを上手く引っ張ってヒットできるゾーンは、非常に限られてしまう。この打てるゾーンを広げて行くことが、これからの大いなる課題となりそうだ。
更新日時:2011.04.04

将来の可能性

強肩・強打に加え、体格にも恵まれたプレーヤー。創志学園の中でも、将来への可能性と言う意味では、この選手が一番ではないのだろうか。ただそのためには、まだまだ攻守に多くの課題を抱えている。これからの1年半の間に、何処まで己を高めて行けるのか注目したい。来年の今頃には、中国地区を代表する捕手として期待を集めているに違いない。
更新日時:2011.04.04

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