渡辺 大樹選手 (専大松戸)
寸評
来年の専大松戸はエースの原嵩が注目されるが、原とともに注目されるのが遊撃手の渡辺 大樹だ。恵まれた体格を誇り、準決勝までに打率5割、本塁打2本を記録している選手である。 (打撃) まず構えを見ると、両脚を揃えた。スクエアスタンス。グリップは肩の位置に置いてバットを寝かせた状態で、耳に近いところにバットを構える。 立ち姿を見ると、両膝はしっかりと立って、投手を見据えて構えている事が出来ている。投手の足が下りたから始動を仕掛けて、左足を高々と上げていきながら、踏み込んで打ちにいく。踏み込んだ足はインステップ気味で、外角球を捌くことを意識したスタイル。踏み込んだ足は乱れることなく立つことが出来ている。 トップの動きを見ていくと深くバックスイングを取る事が出来ており、強い打球を生み出すことが出来るとなっている。そしてスイング軌道を見ると肩口から振り出すようにしてインパクトまで持っていく。このスイング軌道が出来ると、ロスなく振り抜くことができているが、アウトになるときはヘッドが下がった状態となって的確にボールを捉える事が出来ず打ちあげている。 本塁打を打った映像を見ると、良い角度でボールを捉える事が出来ている。そしてフォロスルーも大きく取れており、遠くへ飛ばすことができている。 (守備・走塁) 凄い俊敏な動きを見せるわけではないが、大型選手ながら良く動くというのが彼のイメージ。三遊間、二遊間の打球に対しても、足を使って、しっかりと動き、捕球してからも素早い動きでアウトにすることが出来ている。守備ではスピードで圧倒する選手ではないので、三遊間、二遊間のゴロに対しては全てアウトにすること。そして捕球してから投げるまでの動きを早くすること、そして肩は中々の強肩なので、常に安定したスローイングを心掛けていってほしい。 脚力については塁間タイムを測ることはできなかったが、動き自体は遅くない。隙をついて盗塁を奪う技術、勘の良さはあり、全く走れない選手ではないだろう。
更新日時:2014.07.25
将来の可能性
久しぶりに千葉県に現れた大型遊撃手の1人といってもいいだろう。1年の時はまだ鈍さがあったが、この1年でだいぶ改善されてきている。打撃、守備、走塁ともに成長が感じられ、来年の成長次第ではドラフト候補と注目される可能性は十二分に持っている。まずは悲願の甲子園出場へ向けて、攻守ともに躍動した姿を披露してもらいたい。
更新日時:2014.07.25
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