春野 航輝選手 (智辯和歌山)

春野 航輝

球歴:智辯和歌山

都道府県:和歌山

ポジション:一塁手, 外野手, 右翼手

投打:右 / 右

身長:184.0 cm

体重:98.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポート(対花咲徳栄戦より)から抜粋  智辯和歌山は6回表には2点を追加し、8回表、4番春野 航輝が打席に立った。183センチ98キロと恵まれた体格をしており、豪快な長打力がウリの選手。しかしここまでは変化球にタイミングが合わず無安打だったが、 「体が開いた状態でボールを打っていたので、ボールが見えにくい状態となっていました」 そこで春野は開きを我慢して、スイングすることを決めた。どうすればボールが見やすくなるのか、その原因をしっかりと分析できるのが良い。  そして8回表、甘く入ったボールを捉えて左中間へライナー性で飛び込む弾丸ライナーを放った。良い時の春野は動作に無駄がなく、インパクトまで遠回りしないスイングができていること。本塁打の時はそんな打撃ができており、プロ入りを志望する春野にとっては理想的な結果となった。 「僕はこの国体にかけているんで、長打力や声でチームを引っ張る部分を見てほしい」 アピールに成功した春野。この本塁打で打撃の感覚をつかんできたようだ。中田 翔(北海道日本ハムファイターズ)に憧れる春野。次の準決勝での打撃の模様が見逃せなくなった。 観戦レポート(対東海大相模戦)から抜粋 今度はプロ志望を表明した春野 航輝。ストレートを狙い球に絞った理由として、変化球を待ってストレートで振り遅れると詰まってしまう。その詰まりが嫌ということだ。だが、春野の打撃を見ると始動のタイミングが遅い。投手の着地に合わせて始動し、小さくステップをする選手なので、じっくりとボールを引き付けて打ちに行く選手だ。春野は体に力があるので、その体の強さを生かすためにジャストミートすることを心掛ける。そのために春野はボールが見えやすい構えを意識する。  またステップするときに開きが早すぎないか。微調整を加えながら打席に入っているのだ。第1打席から振り返ると、右飛、本塁打、良い当たりの右飛、二飛とボールは見えているが、本塁打以外、なかなか芯で捉えきれていなかったが、9回表、先頭打者として打席に入る前、春野は5番で主将の西山 統麻にこんな声をかけた。 「走者溜めろといわれる場面だけど、一発狙ってええか」 すぐさま西山は「ええで」と快諾。春野を送り出した。  そして打席に入った春野。東海大相模バッテリーは低めにスライダーを投げて空振りを狙う配球。しかしそのスライダーが真ん中高めに浮いた。強振した春野は本塁打を確信して、ゆっくりと打球の行方を見る。打球は場外へ消えていった。試合は7対10で敗れたが、春野は5打数2安打2打点2本塁打。三振1つもすること終わった。最後の舞台で精一杯のアピールができただろう。  この3ホーマーに投げた吉田は、「ちょっとすごすぎです...甲子園で対戦しなくてよかったです」と脱帽。  春野は「最後の打席で本塁打で終えることができて良かったです」と笑顔を見せた。  そしてプロ入りへ見据えて、夏の甲子園後に木製バットに握り替えて打撃練習。今ではオーバーフェンスも連発することも珍しくなく打球を飛ばせるという。なかなか少ない右打ちのスラッガー。一塁手ではあるが、魅力たっぷりの春野に吉報は届くのだろうか。
更新日時:2016.01.11

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