矢口 徹朗選手 (習志野)
寸評
投打に渡ってセンスがある選手で、秋季関東大会の常総学院戦では、右翼手として3打点を稼ぐ活躍をしました。しかし今回は、投手としてのレポートをお送りしたいと思います。 (第一印象) マウンド捌き、投球内容を見ていると、投手としての筋の良さを感じます。ランナーを背負うと執拗に牽制を入れるところがあり、その辺は少々神経質な性格なのかなと思える部分も感じました(捕手の指示かもしれませんが)。 (投球内容) ノーワインドアップから、常時130キロ前後ぐらいの球速でしょうか。しかしそのボールは、手元でしっかり伸びる球質。しかも打者の低めやコースに、投げ分けられるのも特徴。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップのような縦の変化もあります。牽制は鋭く、クィックも1.05秒前後・フィールディングは平均的といった感じ。驚くような球威・球速はありませんが、安定した制球力・変化球・投球術で、バランスの取れた好投手との印象をうけます。 <長所> 足の甲でしっかり地面を捉えてられるので、ボールが低めに集まりやすいのがいいところ。グラブは最後まで体の近くにはありますが、後に流れてしまっているので、もう少し脇に留めたいですね。それでも両サイドへの制球もまずまずで、コントロールは安定しています。 <課題> 腕が強く振れないので、速球と変化球の見極めがつきやすい。更にボールに上手く体重が乗せられていないので、打者の手元まで球威のある球が投げられないのが気になります。 「着地」までの粘りがあっさりしていて、打者からは合わされやすいフォーム。自然と体の「開き」も早くなりがちで、いち早く球筋が読まれてしまう傾向にあります。これだとせっかくコースを突いても、踏み込まれて打たれてしまいます。
更新日時:2014.01.29
将来の可能性
投手としてのセンスも素晴らしく、最終学年でも投手としての活躍も期待されます。今後は、投手野手どちらの才能が勝っているのか、最終学年では見極めてみたいところ。いずれにしても、2014年度の千葉を代表する選手に成長するのではないのでしょうか。
更新日時:2014.01.29
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