福田 通崇選手 (倉敷商)

福田 通崇

球歴:倉敷商

都道府県:岡山

ポジション:投手

投打:右 /

学年:卒業

寸評

 秋季中国大会・岩国高校戦(2013年11月02日)、打者2人に対して投げただけの投手。しかし癖のない滑らかななフォームからは、投手としての筋の良さが感じられた。倉敷商の3人の投手(河野大輔大中優吾)の中でも、今後の伸び代という意味では、この選手が一番なのではないのだろうか?   (第一印象)    非常に癖のないフォームをしているので、筋力がついて行けば素直に結果として現れそうなタイプ。   (投球内容)    僅か打者2人に投げただけなので、詳しい投球はわかりません。それでも常時130~135キロぐらいの糸を引くような球筋と小さく鋭く曲がるスライダーとのコンビネーションで、相手を討ち取ってきます。その他にも、カーブがあるとのこと。特に右打者の外角にしっかりコントロールされており、制球に大きな乱れは感じられません。交代してから打者2人を、あっさりと抑えました。   <長所>    引き上げた足を高い位置でピンと伸ばすことが出来ており、お尻を一塁側に落とせます。そのため体を捻りスペースを確保できているので、見分けの難しいカーブを投げたり、フォークのような縦の変化球を習得することにも無理がありません。ただそのためには、下半身や股関節を強化し、「着地」のタイミングを遅らせる粘りが欲しいところ。    グラブを最後まで内に抱えられているので、両サイドの投げ分けは安定。足の甲での地面への押し付けは少し遅い気はするので、もう少し早く深く重心が沈むようになれば、ボールが低めに集められそう。ただ土台となるフォームから、コントロールの狂いは少なそう。    腕も投げ終わったあと身体に絡んでいるように、速球と変化球の見極めは困難。ボールにもある程度体重が乗せられていますが、このへんはまだ発展途上。下半身がもう少し使えるようになると、手元までグッと生きた球が投げられるようになるでしょう。   <課題>    フォームが直線的なため、体の「開き」も早く合わされやすいのが気になります。これではせっかくコースを突いても、球筋をいち早く読まれてしまい、その効果は薄くなってしまいます。グラブを斜め前に突き出すなど、前の肩と後ろの肩が真っ直ぐ打者に正対しないように、できるだけ気をつける必要がありそうです。
更新日時:2014.01.09

将来の可能性

 実戦派の2人の投手に囲まれ、じっくりと育てられる環境が整っています。足元を見据え地道に取り組んでゆけば、近い将来大きな才能が華開くことになるのではないのでしょうか。今後も密かに期待して、最後の夏を楽しみに待ちたいと思います。
更新日時:2014.01.09

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