下門 光瑠選手 (白鷗大足利)

下門 光瑠

球歴:白鷗大足利

都道府県:栃木

ポジション:遊擊手

投打:右 / 左

身長:176.0 cm

体重:67.0 kg

学年:卒業

寸評

 秋の神宮大会では、捕ってから投げるまでの動きに全く無駄がない遊撃守備に驚きました。また夏の栃木大会では、チームの核弾頭としてシュアな流し打ちを披露してくれました。 (第一印象)  神宮大会では打撃では目立ちませんでしたが、夏の栃木大会では巧打を連発。また秋になって、スイングに鋭さが出てきたように思います。 (守備・走塁面)  この選手の最大の売りは、遊撃守備にあります。捕ってから投げるまでの動作に無駄がないのと、球際での対応の良さが魅力。夏の予選の頃は少し危なっかしさもあったのですが、神宮大会では格段に安定感を増していました。また肩も並程度かなと思っていたのですが、神宮大会で生で見ていたら基準以上のものがあることに気がつきました。全体的に守備力は、短期間に大きく成長していたのではないのでしょうか。  ただチームの一番を担っていた割に、足があまり速くないのが気になりました。打撃の調子が悪かったのもあるのかもしれませんが、神宮大会では6番に下がっています。夏の予選の時に計測した時は、4.6秒以上一塁到達にかかっており、これは左打者としては相当遅い部類。実際には、もう少し早く走れるとは思うのですが・・・。 (打撃内容)  右に左にはじき返す、好打者タイプ。 <構え> ☆☆☆☆  前の足を引いた左オープンスタンスで、グリップは高めにバットを立てて構えます。背筋をしっかり伸ばし、全体のバランス・両目で前を見据える姿勢もまずまず。 <始動> 平均的  投手の重心が沈みきったあたりで始動する平均的なタイミングで、ある程度の対応力と長打力をバランスよく兼ね備えたスタイル。一般的には、中距離打者やポイントゲッターが多く用います。 <下半身> ☆☆☆  足をしっかり引き上げて、ベース側に踏み出すインステップ。始動~着地までの「間」は平均的で、それなりに速球でも変化球でも合わせられるはず。インステップするように外角の球を強く意識し、実際にレフト方向への綺麗な流し打ちが目立ちます。踏み込んだ足元もブレないので、外角や低めの球にも開きを我慢して捌けます。 <上半身> ☆☆☆  打撃の準備である「トップ」を作るのは自然体で、バットの振り出しもバットを寝せて出してきます。特にバットの先端であるヘッドも下がりませんし、ボールを幅広く捉えることが出来ており、スイングに悪い癖はありません。 <軸> ☆☆☆☆  足を上げ下げする割には目線も大きく動きませんし、体の開きも我慢しつつ、軸足にも粘りが感じられます。
更新日時:2013.12.12

将来の可能性

 ドラフト候補という匂いはしてきませんが、遊撃守備は注目すべきものがあります。上のレベルを意識するのには打撃が物足りませんが、一冬越えてどんな進化を遂げて来るのか楽しみなところ。また一番を打っていた走力の実力はどの程度なのか、再度選抜の舞台で確認してみたいと思います。
更新日時:2013.12.12

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