岸本 朋也選手 (関大北陽)

岸本 朋也

球歴:関大北陽

都道府県:大阪

ポジション:捕手

投打:右 / 右

身長:176.0 cm

体重:83.0 kg

学年:卒業

寸評

 2014年度の大阪NO.1捕手と言われ、今後もアマ球界で重要な役割を果たすことを期待される好捕手です。夏の大阪大会準決勝PL学園戦でも、破れはしたものの三安打を放ち存在感を示しました。 (第一印象)  攻守にバランスの取れた選手で、肉体のポテンシャル以上に、野球センスと野球頭脳で勝負するタイプであるように思います。  (ディフェンス面)   体を小さく屈め、投手にミットを大きく魅せて的をつけやすくします。また審判からも、低めの球筋を見やすくしたり、陰になる部分を減らそうという配慮が見られます。しっかりミットを示し、グラブを地面に下げません。そのためワンバウンド処理も立ち遅れることがなく、キャッチング全般は安定。スローイングの機会はなく、ハッキリしたタイムは計測できず。それでも動作一つ一つがキビキビしているのと、投げるときの型が崩れないので、球筋の安定した送球が期待できます。凄みを感じる素材ではありませんが、バランスの取れた総合力に優れた捕手。 (打撃内容)   この試合で放った三安打は、いずれも三遊間を破るあたりでした。右方向にも打てそうな選手ですが、甘めの外角球を引っ張るのを得意としているようです。  <構え> ☆☆☆☆   両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップの高さは平均的。腰の据わりはよく、脇をしっかり閉めてバランスよく構えます。しかし両目で前を見据える姿勢が悪いので、その点は今後改善したいポイント。  <始動> 遅すぎ   一度ベース側につま先立ちし、リリース直前に小さくステップします。このタイミングだと、日本人の筋力やヘッドスピードでは遅すぎて、一定レベル以上の投手の球を打つのは厳しいでしょう。  <下半身> ☆☆☆   始動~着地までの「間」がないので、完全に点の打撃になってしまいます。そのため狙い球を絞り、その球を逃さないことが求められます。小さくベース側にインステップするように、外角を強く意識したスタイル。踏み込んだ足元はブレないので、外角の厳しい球や低めの球にも喰らいつくことができます。 <上半身> ☆☆   早めに打撃の準備である「トップ」の形をつくり、始動の遅さを補います。しかしバットの振り出しが体から離れて出てくるので、ボールを捉えるまでにロスを感じます。更にバットの先端であるヘッドが下がっているので打ち損じも多く、ドアスイングになっているのも気になります。木製バットでは、かなり苦労するのではないのでしょうか。  軸> ☆☆☆☆   足の上げ下げが小さい割に、目線はそれなりに動きます。体の開きは我慢でき、軸足も地面から真っ直ぐ伸びて、綺麗な回転は描けています。
更新日時:2014.09.20

将来の可能性

 ディフェンス面は、ある程度のレベルまで来ているので、上のレベルへの順応も早いのではないかと思います。また打撃に関しては、一定の打力はあるものの、木製バットへの順応には時間がかかりそう。どうも大学進学を希望しているようなので、4年後のプロ入りを目指して欲しい選手。ぜひ大学球界を代表する捕手にまで昇りつめて、アマチュア球界を盛り上げてくれることを期待します。
更新日時:2014.09.20

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