柴田 大地選手 (日体荏原)

短評

観戦レポートから抜粋し、一部加筆。 最後に本日好投の日体荏原の先発・柴田 大地（1年）を紹介したい。彼の特徴は1球ごとに吠える。特に追い込んだ時はさらに声のボリュームを大きくする。ガッツポーズを見せる気迫触れる投手だ。気になるのはどういうきっかけで投球時に吠えるようなったのか。本人に直接聞いてみた。 「投球に力を入れるときに大きな声を出すと、力が出ると聞いたので、今年の8月にやりました」 なるほど。ためらいもなく出来る行動力は素晴らしい。1年生に鈴木 健介がいるが、鈴木はオーソドックスな投球フォームから回転の良い直球 とスライダーを投げ分ける完成度の高い右腕。柴田はノーワインドアップから始動し、インステップ気味に踏み込み、開きを抑え、テークバックの際に右ひじが高く上げてからスリークォーター気味に強く腕を振っていく。腕を振ることが彼の最大の強みで、吠えて直球主体の攻めるスタイルがよく生きている。そんな柴田の投球に本橋監督は 「直球の勢い自体は鈴木より上回るものがあります」 評する。球速的なモノは130キロ前後ぐらい。速球の勢いでは鈴木とそれほど変わらない。ここぞという場面でストレートで押したいときにベストストレートを投げられる気持ちの強さがある。まだ気持ちが入りすぎて空回りすることはあるが、力量的には差はなく、切磋琢磨して伸びて欲しい投手である。