中川 洸志選手 (済々黌)

中川 洸志

球歴:済々黌

都道府県:熊本

ポジション:遊擊手

投打:右 / 左

身長:177.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

寸評

 済々黌の一番・遊撃手として、攻守の要的存在。打撃も、ボールを上から被せるようなスイングに、独特のリストワークが光ります。 (第一印象)  派手さはないのですが、技術的にも資質的にも面白いものを持っている選手だと思いました。独特の感性を持っているので、これに「強さ」や「鋭さ」が加わって来ると、将来楽しみ。 (守備・走塁面)  一塁までの塁間を、4.1秒前後で走り抜けるなど、プロの基準を満たすだけの脚力があります。新チーム結成以来の90打席で17盗塁ですから、プロの規定打席である446打席に換算すると、1シーズン84個ペースで盗塁していることがわかります。その走力以上に、走塁技術に優れた選手だと言えるでしょう。   遊撃の守備は、スピード感溢れるとかキャッチングやフットワークが非凡だという感じはしません。しかしスローイングなどが安定しており、かなり堅実な守備だと判断。一冬越えて精度を高めており、上のレベルでも通用する安定感を身につけつつあります。こと守備・走力は、上のレベルでもアピールできる選手になるのではないのでしょうか。 (打撃内容)  前足を軽く引いて、グリップを高めに背筋を伸ばして構えます。始動は早めに動き出すので、大きく足を引き上げて回しこむアベレージ打者の傾向が強い選手。 <長所>  始動~着地までの「間」がとれており、速球でも変化球でも幅広く対応できるスタイル。真っ直ぐ踏み出した足元がブレないように、外角でも低めの球にも対応。  早めに打撃の準備である「トップ」を作り、上からボールを被せるように振り下ろしてきます。特にバットの先端であるヘッドが下がらないので、ボールを上手くフェアゾーンに落とします。リストワークが柔らかく、天性のボール捌きを見せてくれます。 <課題>  トップをもう少し、深くきっちり取りたいところ。トップを深くきっちり作るということは、弓矢の弓を強く引き絞る感覚に近く、大きな打球の反発力が得られます。合わせる上手さがある一方で、打球にまだひ弱さを感じずにはいられません。
更新日時:2013.05.11

将来の可能性

 プレー全体に野球センスを感じさせる一方で、まだセンスに頼って力感やスピード感に欠けるキレの無さが目立ちます。この辺が備わってくると、だいぶプレー全体の質も変わって来るでしょう。大学タイプの好選手なので、上手くそこで才能を開花させられるようだと面白い存在に。今後も密かに期待して、その成長を見届けて行きたい選手でした。
更新日時:2013.05.11

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