米満 一聖選手 (敦賀気比)
寸評
選抜の京都翔英戦では、逆転のホームランを右中間スタンドに叩き込んだり、すぐその後の打席ではスリーベースを放つなど存在感を示す大会となりました。 (第一印象) チームでも二番打者なのですが、スイングが思いっきり良く、大きな孤を描いて振りぬいてきます。そのスイングだけを見ていれば、とても二番打者とは思えない強打者。 (守備・走塁面) 打球への反応が素早く、三塁手としては上手い部類ではないのでしょうか。地肩は特別強いように見えませんが、守備範囲範囲は広そう。 一塁までの塁間は、4.4秒前後のタイムしか計測できず、アウトだと思うと緩めてしまう傾向があるようです。新チーム結成以来の秋の成績では、42試合で20盗塁を決めるなどチーム一の盗塁数を誇ります。 (打撃内容) 開幕カードで登場してから、準決勝で敗れるまでの4試合で打率.368厘。この選手は打つときは固め打ちしますが、打てない日は全然と結構ムラがあるタイプ。あるいは、打てるタイプの投手が限られているかもしれません。 <構え> ☆☆ 前足を軽く引いて、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合、両目で前を見据える姿勢・全体のバランスとしては、もう一つといった感じ。もう少し動作一つ一つの意味まで踏み込んで、プレーを追求して欲しいところ。 <始動> 平均的なタイミングで動き出す選手で、ある程度の対応力と長打力をバランス良く兼ね備えます。二番打者ですが、勝負強さが売りのポイントゲッター。 <下半身> ☆☆☆☆ 始動~着地までの「間」は取れているので、速球でも変化球でも合わせやすいタイプ。ベース側に強烈に踏み込んでくるので、外角を強く意識したスタイル。踏み込んだ足元がブレないので、外角の球や低めの球にも、開きを我慢して叩けます。 <上半身> ☆☆☆☆ 早めに打撃の準備である「トップ」の形をつくり、振り遅れないように準備しています。上から思っきりバットを振り下ろすので、ボールを捉えるまでに無駄がありません。それでいて大きな孤を描いてスイングできるので、強烈な球足で打球が飛んで行きます。 <軸> ☆☆☆☆ 足を上げ降ろしますが、目線は大きく動きません。体の開きも我慢でき、軸足にも強さを感じます。軸が動かず、ブレのないスイングが出来ています。
更新日時:2013.06.02
将来の可能性
スイングにひ弱さはないですし、技術的にもシッカリしたものを持っています。大学などに進んでも、野球を続けて行ける能力があります。もう一歩深く野球への探究心を持ち、三拍子の総合力を引き上げて欲しいところ。そうすれば、更に上の世界が広がって来るのではないのでしょうか。
更新日時:2013.06.02