堀内 健人選手 (能代)
寸評
1年生ながら、背番号11をつけて夏の秋田大会で登板していた左腕。中学時代から揉まれてきたのか? 立ち上がりこそ制球に不安があったものの、落ち着いたマウンド捌きと相手に的を絞らせない投球が光った好投手。 (第一印象) ボール自体まだまだなのですが、相手の打ち気を逸らしたり、タイミングを外すのに天性の投球感覚を持っています。これでボールも伴ってくれば、かなり嫌らしい実戦派になれると思うのですが。 (投球内容) ストレートは、常時120~125キロぐらいでしょうか。球筋も真っ直ぐ伸びて来ないので、変化球だかストレートだかよくわからない球も少なくありません。左腕らしく緩いカーブを武器にしていますが、その他にスライダーやシュート系の球も織り交ぜ的を絞らせません。左投手にしては、クロスの球筋が少なく、外角中心に投球を組み立てます。牽制・フィールディング・クィックなどは、すでにシッカリものに出来ています。 <長所> 「着地」までの粘りはさほど感じませんが、ボールの出どころは見難そうです。グラブも最後まで内に抱えられているので、両サイドの投げ分けは安定しています。ただ指先にボールが引っかかり過ぎて、ワンバウンドの球も少なくありませんでした。 <課題> 足の甲で地面を押し付けられないように、上体が高く体重移動も上手くできておりません。力を入れて投げようとすると、ボールが高めに抜けてしまうので、かなり抑えないとコントロールがつかないようです。また前に重心が乗って行かないので、打者の手元まで生きた球が行きません。腕の振りにも鋭さ・強さが足りないので、身体に絡んでくるような粘っこさに欠けます。
更新日時:2013.01.26
将来の可能性
まだまだ1年生ということもあり、ボールの力、投球フォームには課題も少なくありません。ただ投球センスには良いものを持っているので、その辺と力が上手く咬み合って来ると最終学年ぐらいには面白い存在になっているかもしれません。じっくりと確実に、伸びて行って欲しい一人です。
更新日時:2013.01.26