小野 剛貴 (自由ケ丘)
- 寸評
- 2011年版不思議系万能選手が、三好 匠(2年・投手、九州国際大付)なら、2010年版は、小野 剛貴だ。初回の立ちあがりは、モタモタだが、回を追うごとに絶妙コンビネーションでピンチを脱し、終わってみれば勝っている投手。「いつの間にか負けた!」と、相手を、悔やまれる敗戦に持ち込むのだった。
(初見参の1年生大会)
第30回高校野球福岡北部一年生大会準決勝の対小倉戦にて、初見参。3番ライトで、スタメン出場。途中から、マウンドへ。4対1で敗戦し、4打数0安打ながらも、広角に打ち分ける打撃と、内外角へ投げ分ける投球に対して「器用な選手」という印象を持った。出身チームは、ボーイズの名門チーム・小倉バディーズ(1学年上は、小関翔太=捕手・東筑紫学園-現楽天が所属。)と聞き、納得したものだった。
(センバツ出場を牽引、一二三 慎太擁する東海大相模を破る)
1年次の小野 剛貴に注目した1番の理由は、末次監督がチームを率いて以来、好投手を輩出し続けているからだった。2学年上に左腕・福地元春(現・九州共立大)、1学年上に右腕・中村将太朗(現・福岡大)を擁してあと一歩で甲子園に届かない自由ケ丘。スピードの福地や、総合力の中村とも違う、コンビネーションの小野が、予想通りの成長にて、初の甲子園を牽引した。上がり症ゆえに、立ち上がりはコントロールを乱し、球数多く、リズム悪し。だが、塁上に走者を背負い、中軸に打順がまわったその初回に、その日1番の投球を披露する。クロスファイヤーにスライダーでポンポンとアウトをとり、あとは、ノラリクラリで、完投勝利。何ともつかみ所がない投手だ。秋季九州大会の緒戦、雨中の鹿児島城西戦が、この投球パターン。勢いにのり、ベスト4進出。センバツも同パターンで、東海大相模を破った。
(キャリア ハイは、センバツ出場だったのか?)
センバツ帰りの春季九州大会、NHK旗等、ことごとく結果が出ずに、選手権予選をむかえる。その危惧した通り、3回戦にて、伏兵・稲築志耕館に敗れた。連打をあび、粘りなく途中降板。最後の公式戦、しかも、選手権予選が始まったばかりの時期に、一番悪い小野 剛貴を観戦してしまった。センバツの快投はどこへ!? 納得のいかない投球だった。故に、不思議系なのか!? - 将来の可能性
- 4月から、2009年休部の日産自動車九州野球部の後継クラブチーム・苅田ビクトリーズにて、新たな野球人生を開始する。捕手・中村 圭太も、入部し、元チームメイトとバッテリーを組む環境が嬉しい。まだまだ線が細いので、下半身を鍛えぬき、2大ドーム大会を目指して欲しい。センバツ出場がキャリア ハイではないはずだ。本気で野球に取り組めば、ノビシロたっぷりだ!
- 情報提供・文:2010.11.17 PN トマス



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