赤川 大和選手 (英明)
寸評
2014年度の香川の中では、最も実戦的で好投手といえるのが、この 赤川大和 ではないのだろうか。 (第一印象) コース一杯で微妙な出し入れができるなど、その投球術・コントロールは、まさに全国レベルの投手といった気が致します。 (投球内容) 左のオーソドックスフォームですが、昨年より腕が強く振れるようになり、ボールの勢いやフォームの力感が増してきました。球速は、常時130キロ台~MAX136キロぐらい。1年生の頃から活躍してきた選手ですが、最終学年になって力強さは増しています。変化球は、カーブ・スライダー・逃げてゆくスクリューボールのような球。特に曲がりながら落ちる、スライダー・スクリューで空振りを誘える投球ができます。クィックも1.2秒を切ってきますし、フィールディングなど投球以外の部分も合格点。凄みのある素材型ではなく、センスと頭脳で勝負する好投手。 <長所> 腕が強く振れるようになり、ボールになる変化球での空振りが増えてきました。速球と変化球の見極めが難しくなったのでしょう。 ボールにも体重が乗せられ、球威・球速が増しただけでなく、フォームに躍動感が出てきました。 足の甲で地面を押し付けられており、ボールはを低めに集められます。また最後までグラブを内に抱えられ、両サイドの投げ分けも安定。球持ちもよく指先の感覚にも優れるので、微妙なコントロールもつけられます。 <課題> 技術的なことと云うよりも、ランナーを背負うとボールが全体的に高くなり、コントロールが甘くなるのが気になります。できるだけ平常心を保ち、力まないようにできれば好いのですが。
更新日時:2014.06.30
将来の可能性
下級生の頃までは、センスが勝って力感や勢いに欠ける部分が気になっていました。しかし一冬越えて技術と力のバランスがよくなり、見栄えのする投球に。最も香川の中では、全国で通用する可能性が高い投手だと思います。順調に甲子園まで駒を進められるのか、注目して観てみたいと思います。
更新日時:2014.06.30