寺尾 竜生選手 (佐久長聖)
寸評
佐久長聖の4番サードとして甲子園に出場し、いきなり先制打を放ち、強打の佐久長聖を印象付けるものだった。卒業後は名門・東洋大学で続ける。 (打撃) 積極的にバットスイングしていき、勝負強い打撃を見せる選手。長野大会では打率.524をハイアベレージを記録し、甲子園でも先制打を放った。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の一に置いて背筋を伸ばして構えている。場投手の脚が着地したところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げて真っすぐ踏み込んでいく。トップの動きを見ていくと捕手側方向へ引いていき、トップをしっかりと作って、振り出す。インコースに対しても左肘を畳んで打ち返す事が出来ており、腕の使い方が柔軟なのがこの選手の特徴。 気になったのは彼も3番を打つ森井 駿太郎と同じく、膝の割れが小さく、上体で振りに行く傾向にあること。こういう選手は低めの変化球に対応が出来ないことが多い。自分の打てる球をしっかりと限定して打ち返す打者ではないだろうか。大学になると投手のレベルが高まっていくので、低めの変化球に対応できるか? 壁にぶち当たった時に自分なりにスタイルを変えていけるか注目していきたい。 (守備・走塁) 守備機会が少なく、守備力を図ることは出来ずに終わった。塁間タイムは4.7秒前後とあまり足は速くないので、足を売りにするタイプではないだろう。
更新日時:2012.12.05
将来の可能性
嵌った時は鋭い打球を連発するが、上半身で打つ傾向が強いので、膝もとの変化球の対応が気になる選手。レベルの高い投手と対峙していきながら、自分なりのスタイルを築きあげていってほしい。 守備・走塁を売りに出来る選手ではないので、同じ東洋大に進む上島と共に切磋琢磨しあいながら、強打の内野手として成長を遂げていくことを期待したい。
更新日時:2012.12.05