蔡 鉦宇選手 (八戸学院光星)

蔡 鉦宇

球歴:八戸学院光星

都道府県:青森

ポジション:一塁手

投打:右 / 左

身長:172.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

寸評

 台湾からの留学生で、規定で出場できるのは選抜大会が最後でした。そのため、とても気持ちの入ったプレーが印象的だった強打者。   (第一印象)    腕っぷしの強さを活かした強打者ですが、右に左へと幅広い打球が目を惹きます。特にスライダーのような、甘く入った中間球を逃さないのが特徴的。   (守備・走塁面)    中途半端な内野ゴロが少ないので、一塁までの到達タイムは計測できず。新チーム結成以来の42試合で0盗塁と、盗塁という選択肢がこの選手にはない模様。    一塁手としていの反応、ボール捌きは悪くないように思います。しかし42試合で7失策ですから、一塁手としてはかなりミスが多かったことがわかります。また他のポジションを担える選手かと言われると、その辺は疑問が残ります。   (打撃内容)    ギリギリまでボールを手元まで引きつけて叩きますが、それほど打球が上がるタイプには見えません。もちろん体の強さがあるので、ツボにハマればスタンドイン。それでも本質は、強い打球が野手の間を抜けて行くタイプではないのでしょうか。   <構え> ☆☆☆☆    両足を揃えたスクエアスタンスで、前の足のカカトを浮かせて構えます。グリップの高さは平均的で、腰の据わり・全体のバランスとしてはそれなり。何より両目でしっかり前を見据え、ボールを的確に追える姿勢が作れているのは好いところ。   <始動> 遅すぎ    投手がリリースを迎えるあたりで始動する、極めて遅い始動を採用。ただ彼の場合、台湾人特有の日本人にはない体の強さがあり、その点でここまで遅いタイミングでも対応できるのかもしれません。   <下半身> ☆☆☆    始動~着地までの「間」は殆どなく、完全に一点でボールを捉える打撃。そのため狙い球を絞り、その球を逃さないことが求められます。踏み込みも、構えたところから殆ど同じ場所に足を殆ど浮かすことなく足を降ろします。そのため下半身の体重移動が皆無で、上半身でボールを捉える傾向が強いわけです。それでも下半身はけしてブレないので、外角や低めの球にも対応できる点は好感。   <上半身> ☆☆    ちょっと打撃の準備である「トップ」の形が作るのが遅れがちで、一定レベル以上の球速・キレに対しては気になります。バットの振り出しも少し遠回りですが、バットの先端であるヘッドは下がらないので、ある程度のところでロスを抑えられています。大きな孤を描き、力強く振りぬいてきます。   <軸> ☆☆☆☆    足の上げ下げは殆どないので、目線は動きません。体の開きも我慢でき、軸足も安定。軸が突っ込まないのが、この選手の最大の良さ。
更新日時:2014.06.22

将来の可能性

 打てるタイミングは限られていますが、甘い球を逃さないという点では、この選手には合っているように思います。守備・走塁でのアピールが低いのが気になりますが、今後台湾で野球を続けるのか、日本の野球界に戻って来るのか気になります。いずれにしてもこの経験を活かして、ぜひ頑張って欲しい一人です。
更新日時:2014.06.22

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です