吉田 甫選手 (北海)

寸評

　昨夏の南北海道大会では、6番・一塁手として出場。観戦した札幌第一戦では、僅か二打席で交代させられてしまいました。ボールを払うようなスイングが、印象的。 （第一印象） 　まだ1年生だったということもあるのですが、ボールが強く叩けないスイングは気になりました。特に上のレベルを考えると、木製バットに対応するには強く鋭い打球が打てること、このことが強く求められます。 （守備・走塁面） 　 　残念ながら一塁までの塁間は、よくわからず。一塁の守備の動きは悪くなかったので、けして動けない選手ではないようです。そのため新チームからは、三塁を務めているようです。 （打撃内容） 　左オープンスタンスから、背筋を伸ばし構えます。始動が遅すぎるのが気になるので、動作全般が後手後手にならないことが課題でしょうか。 　 　＜長所＞ 　踏み込んだ足元がブレないので、外角や低めの球にもついて行けるでしょう。動作が小さいので、目線が動かないのが良いところ。あとは、身体が前にツッコミ過ぎないところを注意したいですね。 　始動が遅すぎる部分を、早めにトップを作り準備をすることで補います。バットの振り出しもよく、ボールを捉えるまでにロスは感じません。 　＜課題＞ 　 　始動が遅すぎるので、あらかじめ狙い球を絞って、その球を逃さず叩く「鋭さ」が求められます。そのため、とっさに読みが外れた球が来ると十分に対応できません。緩急への対応が、一つ課題だと言えるのではないのでしょうか。

将来の可能性

　守備・走塁については、正直よくわかりませんでした。打撃に関しては、1年夏からスタメンで起用されるなど期待の高さが伺われます。冒頭にも述べたように、強く叩けないスイングの改善が今後の課題。守備・走力・打撃共に、さらなる成長を期待してみたいと思います。