中山 皓平選手 (高崎商)

中山 皓平

球歴:高崎商

都道府県:群馬

ポジション:捕手

投打:右 / 右

身長:171.0 cm

体重:68.0 kg

学年:卒業

寸評

 高崎商の5番・捕手を担う、攻守の中心的存在。特に塁間1.85秒前後のスローイングを中心とした、ディフェンスに見るべきものがあります。 (第一印象)  前評判は聞かなかったが、ことディフェンスに関してはシッカリしたものを持っている選手だ。打撃に関しては上のレベルでは苦労しそうだが、そのディフェンス力は早くから信頼を勝ち得るのではないのだろうか。 (ディフェンス面)  投手をガンガン引っ張って行くというよりは、投手気持ちを察しながらプレーする配慮型の捕手だと思います。投手が的を絞りやすいように、身体を小さく屈めしっかりミットを示し動かさないで構えます。グラブを地面に降ろす癖もなく、低めの球の処理にも立ち遅れません。特にワンバウンド処理への対応が素晴らしく、キャッチングは安心して見ていられます。また何より素晴らしいのが、捕ってから素早く投げる塁間1.85秒前後のスローイングは、大学生に混ぜても上位レベル。更にコントロールなどの精度を上げれば、どの球界でも強肩捕手としてアピールできるでしょう。好投手 関 純 を巧みにリードするなど、ディフェンスの総合力は大学レベルに混ぜても今すぐでも問題ないはず。 (打撃内容)  スクエアスタンスで両足を揃えて構えるのですが、あらかずめグリップを身体の近くに添え捕手側に引いているので、構えが非常に窮屈に感じられます。始動は遅めであり、長距離打者か生粋の二番打者タイプのように、ボールをギリギリまで引きつけてから叩くスタイルです。ただ固さから来る、独特の脆さを感じます。 <長所>  足の上げ下げが小さく、目線が全くブレません。そのため的確にボールを追うことができ、この頭の安定は素晴らしいと思います。 <課題>  踏み込んだ足のつま先が、あらかじめ開き気味です。すなわち、最初から引っ張ることを前提にしたスイングであり、打球の殆どは三遊間方向に巻き込みます。また踏み込んだ足元は、インパクトの際にブレます。そのため外に逃げてゆくスライダーや外角の厳しいコースの球を捌くのは、かなり厳しいと考えられます。  バットも身体から離れて遠回りに軌道するのを、無理にヘッドを立てようとするのでスイングが波打ちます。それでも強引に引っ張るので、ボールを引っ掛けてしまうケースが多いのだと考えられます。
更新日時:2012.09.17

将来の可能性

 ディフェンスに関しては、上のレベルでも充分やって行ける資質があると評価します。というより、下手なドラフト候補より好感が持てます。ただ打撃に関しては、大学などでも苦労することが予想されます。つま先を閉じつつ足元を盤石にして、右方向への打撃も意識したいですね。どうしても始動が遅いだけに、緩急にも脆い。打球の方向も限定されるなどすると、打てる球は非常に限られてしまいますから。打撃を改善しつつ、この高いディフェンス力が、上のレベルで活きることを期待してやみません。
更新日時:2012.09.17

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