長友 宥樹選手 (宮崎工)
寸評
ゆったりしたモーションから、長い手足を生かしゴロを打たせるのが持ち味。MAX140キロを記録するとも言われますが、イメージ的には技巧派左腕といった感じでした。 （第一印象） 右打者外角に沈む、スクリューボールが彼の最大の武器。これに曲がりながら沈むスライダーや、更に遅いカーブなど低めに集め、ゴロを打たせます。けして四死球で自滅するような、アバウトな投手ではありません。適度に投球をまとめる、典型的な先発投手。 （投球内容） 特に癖のあるフォームではなく、角度こそつけて投げていますが、球速は130～135キロぐらいでしょうか。変化球を交えながら、コンビネーションで投球を組み立てます。 ＜長所＞ 「着地」までの粘りも悪くありませんし、体の「開き」も見難く、打者としては合わせにくいタイプではないのでしょうか。ボールそのものに威圧感はありませんが、角度もあって微妙に芯をズラされるタイプ。腕の振りもよく、速球と変化球の区別もつきにくいはず。打ちにくさを武器とする技巧派です。 ＜課題＞ ボールに上手く体重が乗せられず、体重移動が充分ではありません。そのため打者の手元まで、生きた球が行きません。もう少しストレートの質が良くなると、変化球の良さが生きると思うのですが。
更新日時：2012.08.13
将来の可能性
体格にも恵まれていますし、打ち難さも試合をまとめる投球術やコントロールもあります。そのため大学などの関係者からは、先発が期待できる左腕として注目されるのではないのでしょうか。更に上のレベルでストレートに磨きがかかるようだと、更にその先も見えてきそうです。今後爆発的に伸びるというよりは、少しずつ段階を踏んでジワジワ成長して行きそうなタイプ。それだけに志しを高く持って、今後も地道に努力を重ねて欲しいと願います。
更新日時：2012.08.13