宇佐美 塁大選手 (広島工)

宇佐美 塁大

球歴:広島工

都道府県:広島

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:177.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

寸評

 広島大会で打率.571、3本塁打、13打点と圧倒的な成績を残した大型内野手。甲子園・飯塚戦でも鋭い当たりを見せた。驚かされたのは内角を捌く技術。左投手のクロスファイヤーを捌いた当たりは見事だった。甲子園では1試合だけだったが、それまで広島大会で彼の活躍を見ていたスカウトの間では高い評価をしているに違いない。 (イメージ)  177センチ82キロと上背の大きさは感じないが、均整の取れた体格、ユニフォームの着こなし、構え方からプロ注目の内野手という雰囲気がうかがえる。今年は北條 史也など170センチ台でも、雰囲気から良い内野手と感じさせる選手が多い。彼もその一人だ。 (打撃)  彼は構えから脱力ができていて、そしてタイミングの取り方は投手によってうまく間を取ることができていて、上半身の動き、下半身の動きともに完成度が高い。狙い球を逃さない鋭さがあり、高いレベルの投手の対戦を重ねたら、さらに伸びていきそうな予感をさせる。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置に置いてバットを立てて構えている。投手を両目で見据える事が出来ており、脱力して、ボールを待っており、筋の良い構えをしている 投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、足を高々と上げていき、真っすぐ踏み込んで打ちにいく。始動の仕掛けは若干早く、しっかりと間を取ってシンクロさせており、様々な投手に対応するタイプであると考えられる。  トップの動きを見ていくとバックスイングを大きく取っていくので、反動が生まれて強いスイングが出来る形が出来ている。グリップも体の奥に入りすぎず、肩口から振り出すことが出来ている。インサイドアウトのスイングが出来ており、インコースに対しても苦も無く打ち返すことができている。 インパクトでの押し込みが強く、しっかりと振り切る為、強く速い打球を打ち返せる形ができており、頭の位置がぶれず、インパクトの際に足元がぶれずに振り抜く事が出来ているためミスショットが少なく、しっかりと力を伝えたスイングが出来るので、常に良い打球を打てる。内容のある結果を残すことができている。 (守備・走塁)  地肩の強さは標準レベルだが、スローイングの精度はやや不安定。動き自体はまだばたついており、グラブ捌きも正面に入りすぎる意識があり、逆にそれが不安定となっている。守備については一定の型を素早く出来る動きが課題となりそう。プロに入るとして、ファームで1年間起用されたら20失策以上しそうだが、守備はしっかりと教え込まれれば上達するものなので、じっくりと鍛えてほしい。  塁間タイムは4.5秒前後を計測。左打者に換算すると4.20秒と脚力は平均的。広島大会では4盗塁を決めているが、盗塁能力については分からず、起用されやすい選手になるには走塁の意識を徹底として磨くべきだろう。
更新日時:2012.09.13

将来の可能性

打撃技術の高さは指折りで、勝負強さを兼ね備えたクラッチヒッター。高いレベルの投手経験を積んでいけばさらに伸びていきそうな予感を刺せる打者だ。課題は守備・走塁だが、動き自体は悪くないので、鍛えこんでいけば、プロでも三塁を守れる内野手になりそうだ。  個人的には高卒プロに入る程の技術、身体能力に達しており、1年目からファームで積極的な起用される選手の一人に入るのではないだろうか。将来的には勝負強さを兼ね備えた中距離打者として長く活躍しそうな選手で、右打ちの若手内野手層が薄い球団ならば、リストに入れたいと思わせる選手だ。
更新日時:2012.09.13

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