冨安 翼選手 (日章学園)

冨安 翼

球歴:日章学園

都道府県:宮崎

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:176.0 cm

体重:78.0 kg

学年:卒業

寸評

 ポテンシャルで圧倒する甲斐翼宮崎日大)投手とは対照的に、全国で勝てる投手、そんな期待が高まるのがもう一人の翼こと、冨安翼 。この左右の両投手こそ、2013年度の宮崎の高校球界をリードする存在だといえよう。 (第一印象)  凄みは感じませんが、投げっぷりが良く、いかにも好投手といった感じです。全国大会でも、充分に通用するだけの総合力を兼ね備えているといった印象を受けます。 (投球内容)  176センチと体格は大きくないが、がっちりした体格からオーソドックスなフォームで投げ込んできます。春季九州大会東海大五戦(2013年04月21日)では、最初の3イニング・打者9人の間に、6つの三振を奪う絶好調。球速は、常時135~140キロ強を超える力強いストレートに、カーブ・スライダーを織り交ぜ、ポンポンと相手を追い込んで行きます。非常に完成度の高い投手なのですが、4回にランナーを出すとあっさり失点しまうなど、それまでの好投が嘘のよう。そういった試合中でも波のある投球の改善が、今後の課題でしょうか。 <長所>  グラブを内に最後まで抱えられ、両サイドへの投げ分けも安定。特に外角一杯への制球やインサイドへの厳しいあと一歩の踏み込みができる投手。足の甲での地面への押し付けも出来ており、ボールが高めに抜けるケースは多くありません。高校生としては、かなり精度の高いコントロールがあると言えるでしょう。  前にジワ~と足を伸ばし、着地のタイミングを遅らせます。そのため体の「開き」も遅く、オーソドックスなフォームでも打者は合わせやすいことはありません。  腕の振りも良く、投げ終わったあと体に絡みます。これにより、速球と変化球の見極めも困難。ボールへの体重乗せも悪くなく、打者の手元まで生きた球が投げられます。 <課題>  技術的には、大きな欠点はないように思います。ちょっと腕の引き上げに違和感を感じる部分があるので、肩のアフターケアなど日頃から注意して欲しいことぐらいでしょうか。
更新日時:2013.04.24

将来の可能性

 高校からプロとか、そういったスケールを感じさせる素材ではありません。しかし大学や社会人などを経由して実戦力を高めれば、その可能性がない投手ではないでしょう。宮崎が全国で勝ち上がるには、この選手が甲子園の舞台を踏むことではないかと思います。県下の期待を集めるだけの、投手ではないかと思います。プロ側は、投手よりもむしろ打者としての才能を買っているのだとか。夏には、ぜひ野手としての才能も詳しくチェックを入れてみたいと思っています。
更新日時:2013.04.24

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です