黒萩 幸生選手 (遊学館)
寸評
背番号3をつけていますが、エースの 平井翔と共に左右の両輪としてチームを支える存在。非常に遊学館らしく、綺麗なフォームから投げ込んで来る正当派左腕。キレのあるボールで、試合をまとめてきます。 (第一印象) 上背は175センチぐらいなのかな?と思っていたのですが、180センチにも到達する体格に恵まれた投手です。まだまだ驚くような球速・勢いはないのですが、将来性を秘めた投手との印象を受けました。 (投球内容) ストレートの球速は、120キロ台後半~130キロ台中盤ぐらいと、それほど際だつものはありません。変化球は、スライダーを中心に、スクリュー・カーブなどを織り交ぜます。それほど細かいコントロールありませんが、四死球で自滅するような不安定さはありません。 <長所> 腕がしっかり体に絡んで来るような柔らかさがあり、それでいてボールに体重が乗せられるなど、フィニッシュの形も美しいです。 体の「開き」は遅れて見えて来るので、もう少し上半身や腕を鋭く振れるようになると、打者としてはギャップでもっと差し込まれるようになると考えられます。 <課題> 武器であるはずのスライダーが高めに浮き、この球を甲子園の光星学院戦では狙い打たれました。スライダーなどの変化球全体が、低く集められるようになることが今後の大いなるテーマ。 足の甲の押しつけが浅いので、どうしても力を入れて投げるとボールが上吊ります。ストレートが高めに行くのは、キレを身上にしているので悲観するほどではないと思います。
更新日時:2012.08.20
将来の可能性
体格にも恵まれ、柔らかい身のこなしにも資質の高さを感じさせます。ただ、まだまだ実戦型というには課題も多く、詰めの甘さが見られます。これから大学などで、この辺の部分を追求できれば、将来はその先も見据えられる存在になるのではないのでしょうか。今後も、緩やかな成長曲線を辿りながらも、着実な成長を期待してやみません。
更新日時:2012.08.20