勧野 甲輝選手 (PL学園)

勧野 甲輝

球歴:PL学園

都道府県:大阪

ポジション:一塁手, 投手, 二塁手, 遊擊手, 三塁手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:86.0 kg

学年:卒業

寸評

中学時代から、清原和博の再来とも言われてきた 勧野 甲輝 。1年の時から大先輩・清原と同様に、名門・PL学園の4番を担ってきた。しかし昨年は、怪我などにも泣かされ、春先以降はベンチから外れる時もあり、長く低迷が続いていた。しかし最終学年に入り、再びその輝きを取り戻しつつある。 (プレースタイル) 春季大阪大会で、彼の勇姿を確認。この日は、背番号3をつけながらマウンドに上がった。骨太の体格とふてぶてしいまでのその雰囲気。打者の内角を厳しく突き、時には相手に当てても素知らぬ顔。それまで怪我などに泣かされ、少しひ弱なイメージを持っていたが、そんなイメージを完全に払拭してくれる試合だった。 (守備・走塁面) 元々外野手としても、打球への勘などは悪くない選手。今回は、投手だったため、あまりそのディフェンス力はわからず。ただフィールディングなどをみても、スピード感はないが球際は悪くないように思える。投手としてもコンスタントに135キロ級の球を投げ込める地肩の強さがあるので、三塁手としては申し分ないだろう。翌日の試合では、背番号3を付けていたが、三塁手として試合に出場。将来は、三塁・外野手あたりが適任だと思われる。 ただ走力に関しては、正直期待できない。昨年計測したタイムで、塁間4.6秒(左打者換算で4.3秒に相当)するなど、プロの基準である4.2秒を下回るタイム。そのプレースタイルからも、走塁への意識は高くなく、足を売りにして行くタイプには思えない。 (打撃スタイル) 本質的には、スラッガーと言うよりは、広角に打ち返す中距離タイプの強打者ではないのだろうか。そういったことからも、先輩である清原と同じようなものを求めては行けないだろう。特に内角の球を強引に引っ張ったり、甘い球を逃さず叩く力強いスイングをするのが印象的。難しい球を上手く捌くと言うよりは、甘い球をきっちり叩くタイプの強打者だった。ただ以前よりも、広角に打ち返す好打者的な傾向から、スラッガータイプへの変貌は遂げつつある。 打てる球・ポイントは、かなり限られている気がするのは気になるところ。ただ強打者らしく、その球を逃さない「鋭さ」があり、またプロに求められる、身体の強さ・スイングの鋭さは持っている。右の大型内野手としては、全国でも指折りの素材だと言えよう。
更新日時:2010.06.08

将来の可能性

ネクストバッターボックスで、前の打者との対戦を見つめ、合間には素振りを入れるなど意識の低さは感じられない。ただ打席のラインを踏むように、オレ様キャラで細かいまで神経が行き届く繊細なタイプではないだろう。ただ足場の慣らし方を観ていると、それなりに打撃へのこだわりは自分なりに持っているようだ。強打者らしく、独特の雰囲気を持っているのは、高校からプロに行くような選手が共通して持っている臭いといえよう。 実際のところ、まだまだ粗く時間はかかる素材なのかなと思える。しかし名門で培った基礎技術もあるし、長く苦しんだ経験は、今後の野球人生に大きな財産となるだろう。心技体三つの観点からしても、心と体の部分は、高校からプロで入るべき選手だと考える。球界でも貴重な、右の大型三塁手と言う位置づけになり、現時点では物凄い高い評価はできないものの、私なら秋のドラフト会議に向けて指名リストに入れてみたい選手だった。右方向にも大きなのが打てるし、そのふてぶてしいまでの態度からも、村田修一(横浜)のようなスラッガーに育って頂きたい!
更新日時:2010.06.08

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です