横垣 勝太選手 (京都両洋)
寸評
恵まれた体格を生かし、ワインドアップで振りかぶり、大きなテイクバックを取って投げて込む右の本格派。球速は125~130キロ前半ぐらいに見えるが、独特の動くクセ球で打ちにくい。一冬越えて大きくパワーアップできれば、2012年度の京都を代表する投手になれるだろう。 (第一印象) 体格・フォーム共にダイナミックなので、物凄い球を投げ込んで来るのかとおもいきや、綺麗な回転のボールではなく沈んだり、手元で微妙に動いて来るクセ球です。その分本人も、どう曲がるのかわからないのか?微妙なコントロールよりも、あくまでもストライクゾーンの枠の中に投げ込むといったピッチングスタイルに。 (長所) ゆったりとした始動から、大きなテイクバックを取り、ダイナミックなフィニッシュにつなげるフォームには、スケールを感じます。体が出来上がってきたら、一挙に球速を大幅アップしてこられるかもしれません。2年夏の時点では、MAXで130キロ台中盤だというい話です。最後の夏までに、140キロ台まで到達するでしょうか。 マウンドでは落ち着いていて、冷静に投げ込んできます。自分のゆったりとした「間」を大事にして、投手らしい投手といった感じが致します。これだけ大型だと、もう少し動作や所作も雑になりがちですが、そういったタイプではありません。変化球も、スライダー・小さく沈むツーシーム・カーブなどを織り交ぜます。 振り下ろした腕が、しっかり体に巻き付いて来るように、腕の振りと球持ちの良さを感じます。体重移動も悪くないので、もっとボール自体打者の手元でグッと来ても好いと思うのですが、あえて握りをツーシーム的に握り、意図的に綺麗な球を投げないようにしているのでしょうか? (課題) 「着地」までの粘りにが甘く、少し「開き」が早いように見えます。そのためコースを突いたストレートでも、球筋が早く見極められ痛打を浴びます。また甘く入ったスライダーを、打たれているケースも目立ちました。
更新日時:2012.02.27
将来の可能性
まずは、投球の基本であるストレートに磨きをかけることでしょうね。そしてグラブを斜め前に突き出すなど工夫して、「開き」の早いフォームの改善が求められます。この2つのことを強く意識して夏までに取り組めば、かなり実戦的な投球も可能な投手になるのではないのでしょうか。 今後どのような方向性で伸びてゆくのかは未知数なのですが、それだけ可能性が多く残されている投手、そういった気が致します。ぜひ最終学年での成長、期待して見守りたいと思います。
更新日時:2012.02.27
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