斉藤 崇徳選手 (秋田中央)

斉藤 崇徳

球歴:秋田中央

都道府県:秋田

ポジション:外野手

投打:右 / 右

身長:184.0 cm

体重:79.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨夏、決勝に進んだ秋田中央で最もスケールを感じさせたのが3番に座る斎藤 崇徳。183センチ77キロと豪快な体格。決勝まで打率4割以上の高打率を残したが、能代商業戦では保坂 祐樹の硬軟織り交ぜた投球に翻弄され、ノーヒットに終わった。課題は多いが、この夏注目のスラッガーだ。 (打撃)  スタンスはスクエアスタンス。グリップはやや下げて、どっしりと構えることが出来ている。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げて真っすぐ踏み込んでいく。始動の仕掛けが全体的に遅く、ギリギリまでボールを引きつけてボールを強く叩くスタイルだが、打撃フォーム全体に硬さが感じられ、最短距離でボールを捉える腕の動きが出来ていない彼にはあまり適していないタイミングの取り方といえる。  トップの動きを見ていくと捕手側方向へ真っすぐ引いていく。グリップが体の後ろに入りすぎており、グリップを下げてしまっているので、肩口から振り出すことが出来ず、外回りのスイング軌道になってしまう。腕が長いので、インコースを捌くのは窮屈になってしまうだろう。なんとか頭の突っ込みは防ぐことは出来ているが、腰の開きが早く、強い打球を打ち返す形が出来ていない。  長いリーチで外角の変化球を合わせることは出来ているが、鋭いスライダーの対応が苦労しそうだ。ヒットポイントは彼の外回りのスイング軌道に合う真ん中~外角高めだと推察する。そのためポイントは狭い打撃となっている。緩急、駆け引きが上手い保坂祐樹に抑え込まれるのも致し方ない。  ただ上のレベルでは多種多様な投手に対応しなければならないので、身体の力もあり、フォロスルーまで最後までしっかりと振り抜くので、打球を飛ばすことは出来ているが、レベルの高い投手相手に豪快な打撃が出来るかと言ったら難しい。豪快なスイングはそのままに、上半身を柔らかく使えるようにして、内回りのスイングが出来ていくと内容が変わっていくだろう。 (守備・走塁)    打球判断はまずまずで、落下地点まで無難に入っている。上手い外野手と比べると、まだ一歩遅い印象は否めないが、高校生の外野手として平均的。地肩の強さほどは分からなかった。  塁間タイムは4.4秒前後。左打者に換算すると4.1秒前後。タイムとしては標準レベルの脚力。大型選手として結構動くことが出来ている。
更新日時:2012.06.21

将来の可能性

 前評判通り、秋田県を代表する大型外野手に挙がる一人であろう。ただ大型選手故、脆さを抱えており、ここから一変するにはかなり努力がいりそうだ打撃面はもっと脱力して構えて、ボールの見極めを上手くして、ミートポイントまでしっかりと捉える形を作ってほしい。あとは守備・走塁面も磨き直して、走攻守のレベルをすべて引き上げて、夏には大きく評価を高めて注目されることを期待している。
更新日時:2012.06.21

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