三浦 拓実 (石巻工)
- 寸評
- 震災を乗り越え秋の東北大会では2回戦に進み、21世紀枠で選抜出場を決めた石巻工。その原動力となった投手で、MAX138キロのストレートに、カーブ・スライダー・チェンジアップを織りまぜてくるオーソドックスなタイプ。
(第一印象)
元々制球に課題がある投手とのことで、選抜の神村学園戦でもボールのバラツキが目立ちました。この試合では、4イニングで7四死球。土台となるフォームは好いだけに、どうしてなのかな?という疑問は残ります。ただ気持ちに余裕がなくなると、体が突っ込んでしまう傾向が見られ、その辺のバランスに原因があるのかもしれません。
(長所)
ボールも前で放せてバックスピンを効かせられますし、体重移動も悪くありません。もう少し下半身が安定してくれば、もっと質の好いストレートを投げてきても不思議ではありません。
(課題)
グラブは最後まで内に抱えられ、足の甲でも地面を押し付けられています。球持ちもけして悪くなく、制球を乱す要因がわかり難いです。他に考えられるとすれば、投球フォームのバランスにあると思います。ただ制球を乱すといっても、右打者への制球は比較的安定。課題は、左打者への投球にあります。日頃から左打者を打席に立たせるなどして、苦手意識を克服して欲しいですね。
振り下ろした腕が、体に絡んできません。そのため速球と変化球の見分けもつきやすく、打者の空振りを誘い難いのではないのでしょうか。腕をもっと鋭く振れれば、ストレートのキレも出てくると考えられます。 - 将来の可能性
- 最大の課題は、制球の不安。その原因は、バランスの悪さにあると考えます。まず足を引き上げて軸足一本で立った時に、膝から上が地面からまっすぐ真上に伸びてしまっていて、膝に余裕がありません。また引き上げた足を空中でピンと伸ばすときに、体が突っ込んで着地が早くならないように、幾分二塁側に足を送るなどして、バランスが崩れないように心がけるべきではないのでしょうか。
あとは、より変化球を活かすために、腕を強く振ること。左打者への投球経験を、日頃の練習からも増やすなどして、課題の克服に努めて欲しいところ。そうすれば、夏には140キロ台の大台だけでなく、その速球を活かす術にも変化がみられるはず。自ずとと、大学などへの道も広がって行くかもしれません。まだまだ発展途上の段階ですが、これからの大いなる成長を期待してやみません。ぜひ優勝して、宮城代表として甲子園に戻ってきて欲しいと思います。 - 情報提供・文:2012.03.31 蔵建て男



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