藤原 隆蒔選手 (近江)

藤原 隆蒔

球歴:近江

都道府県:滋賀

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:177.0 cm

体重:71.0 kg

学年:卒業

寸評

 滋賀近江の4番打者として、選抜高崎高校戦ではヒットを連発した 藤原隆蒔。 しかし続く光星学院戦では、内角を強く意識させられ結果を残すことが出来なかった。 (第一印象)  非常に力強いスイングをする選手だというのを、強く実感させられました。それでいて対応力もあり、木製バットを握りレベルの高い投手と対戦しても、力負けすることはないんじゃないかと感じさせるスイングです。 (守備・走塁面)  この選手、打撃だけでなく三塁守備の動きも実に好いものがあります。三塁手にしては珍しいぐらい、スピード感があります。更に地肩もまずまずで、こと三塁を守っているのならば、問題のないレベルにあると言えそう。ただ新チーム結成以後の44試合で、失策は11個。安定感に欠ける部分があったのですが、一冬の間に相当守備は鍛えてきたのではないのでしょうか。  残念ながら、一塁までのタイムは計測できず。新チーム結成以来の155打席で、5盗塁を記録。これをプロの規定打席に換算すると、一シーズン14個程度に相当し、全く動けない選手ではないようです。ただ上のレベルで、足を売りにするような走力はないようです。 (打撃内容)  平均的なタイミングで始動する選手で、これは中距離打者に多く見られるスタイル。ある程度の長打力と対応力をバランスよく兼ね備えたポイントゲッター。秋の成績では、チームでもダントツの35打点を叩きました。オーバーフェンスをするというよりは、野手の間や頭の上を、強烈な打球で抜けてゆくタイプの強打者だと言えるでしょう。 <長所>  始動~着地までの「間」が取れており、いろいろな球に対応できます。特に踏み込んだ足元がインパクトの際にもブレないので、外の球をキッチリ叩くことができています。特に真っ直ぐ踏み込むタイプなので、内角が特別弱いという感じは致しません。しかし光星戦では、内角を厳しく突かれて持ち味が発揮できませんでした。  早めに打撃の準備である「トップ」が作れており、上からミートポイントまで無駄なく振り下ろせます。更にボールを捉えた時に、グッとボール押し込める選手なので、強い打球を飛ばせます。ボールを捉えてからも、最後まで力強く振りぬきます。バットがインサイドアウトに出せる選手ですし、脇のしめも悪くないので、もう少し内角を腰の回転で捌けるようだと、綺麗に振り抜けるとおもいます。内角を捌くときは、外角と違い踏み込んだ足元を、早く地面から離し腰の回転を促すことが大事になります。  足の上げ下げはしますが、目線は安定。体の開きも我慢でき、軸足にも大きな崩れはありません。軸を起点に、綺麗に振り抜けています。   <課題>  特に大きな欠点は見当たりません。もっともっと好い投手とたくさん対戦したり、自分で何かコツを感覚的に掴んで欲しいですね。自分で得たものは、生涯の宝となるはずですから。
更新日時:2012.04.22

将来の可能性

 高校からプロに行くような高い身体能力はありませんが、打撃技術も高く守備にもいいものがあり、上のレベルでの活躍が期待できます。今後も、どんな成長を遂げてゆくのか注目して見守りたい一人。高崎戦での活躍を自信に、光星学院戦での悔しさを糧に、更なる飛躍を期待してやみません。
更新日時:2012.04.22

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