安 勇大選手 (別府青山)
寸評
二番手として登板した本格派左腕。体全体を使ったフォームから投じる速球には威力を感じさせ、将来的には140キロ前後の速球を投げ込む可能性を持った左腕である。 (投球内容) 球を動かして勝負する中村 大亮に対して彼は真っ当な本格派。体全体を使ったフォームから威力ある直球で勝負する。 左オーバーから投げ込む直球は常時130キロ前後。下半身主導で、しっかりと指先に力を伝えるフォームなので、ストレートは球速表示以上の威力を感じさせる。 変化球は120キロ前後のスライダーが中心。球種は少なく、現状はクロスファイヤーで勝負する投手だ。クロスファイヤーで勝負するならば、もう少しストレートの球速をレベルアップさせていきたい。 (投球フォーム) セットポジションから始動する。右足を真っすぐ上げていき、左足は一本足で立つ。右足は一塁方向へステップしていき、重心を下げてインステップ気味に踏み込んでいく。右腕のグラブを一塁方向へ伸ばしていきながら開きを抑えていく。テークバックは小さく取っていき、リリースに入る。 下半身主導のフォームで、体全体を使っているように見えるが、インステップで腰が詰まり、膝が突っ張っている。前へ推進することが出来ず、恵まれた体格を活かすことが出来ていない。前へ体重に乗り、体全体が連動するフォームになるだけでも140キロ近い速球を投げることは可能ではないだろうか。
更新日時:2012.04.07
将来の可能性
左速球を売りとするクロスファイヤーで勝負する好投手。将来的には140キロ前後の直球で売りにする本格派左腕候補ではないだろうか。ただまだ前に体重が乗らないフォームで、恵まれた体格を活かすことが出来ていない。 卒業後は大学・社会人で続けていくことと思うが、軸足に体重を乗せて、体重移動の引っかかりが良くなるだけでも球速はレベルアップしていくのではないだろうか。まずは最後の夏へ向けて大きく成長を見せることが出来るか注目していきたい。
更新日時:2012.04.07