宮國 椋丞選手 (糸満)

宮國 椋丞

球歴:糸満

都道府県:沖縄

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:66.0 kg

学年:卒業

寸評

2010年、沖縄県ナンバーワン右腕として注目された宮國椋丞について迫っていきたい。 ストレート マックス140キロ中盤ぐらい 常時135キロ~140キロぐらい スライダー 120キロぐらい カットボール 130キロぐらい ツーシーム 130キロぐらい チェンジアップ 115キロぐらい シンカー 115キロぐらい カーブ  110キロぐらい ストレートは恐らくこれぐらいのスピードが出ているだろう。ストレートはキレ型のストレートで、球威はそれほど感じない。そのため甘く入ったときはひやひやさせられるボールも少なくない。体重が乗ったときは唸らされるボールを投げ込んでいるが、まだそのストレートを投げる割合は少ない。確かにマックス147キロを計測したときのボールは凄まじいものがあったが…… 変化球は多彩で、スライダー、カットボール、ツーシーム、カーブ、チェンジアップ、シンカーを確認。そこそこのキレはあるが、あくまでストレートの見せ球で、決め球と呼べるほど際立つものはない。  球種が多くても本人はストレートを軸に押していく投球を身上にしているようで、決めにいくときは変化球で交わすことなく、ストレートで押している。 (クイックタイム) クイックタイムは1.1秒台~1.2秒台とまずまず素早いクイックができており、牽制も上手い投手だ。 (打者の攻め) ・右打者 外角中心にストレート、スライダー、チェンジアップを投げ分ける配球。時折、ツーシームを織り交ぜながら、打たせて取る投球だ。多彩な変化球を織り交ぜてもストレートで押す投球を心掛けている。 ・左打者 左打者に対しては外角中心にストレート、ツーシーム、スライダーを投げ分けて、打者を泳がして打たせて取る投球をするように見えるが、ここ一番ではインコースに「ズバッ」とついて見逃し三振を狙う投球だ。 ストレートで押していく投球ではあるが、変化球をコーナーに散らして打たせて取る投球を展開するので、投球の幅は広い。カーブ、フォークと緩急と縦の変化を使うことは少なく、それはこれからの課題か。 投球の完成度は高いのだが、決勝戦で一挙8失点を喫したが、これをどう見るか。彼の心 の隙をついて畳み掛けた打撃を評価するべきか、それとも彼の精神的なひ弱さを課題に挙げるべきか。この日の投球では判断できなかった。 (投球フォーム) しなやかな腕の振り、肩肘の柔らかさ、遠投115メートルの強肩と身体能力は抜群で、投手として大事なものを備わっている。しかし太ももの太さ、お尻の大きさ、背筋を見ると全体的に筋力的な弱さを感じる。 ワインドアップから入る。左足を大きく引いていき、ゆったりとリフトアップに入っていく。この動作は東浜を真似たものだろうか。その後、左足を二塁方向に送りこんでいき、お尻を大きく落としていく。軸足の膝を大きく曲げるのは体重を乗せるためだろうか。テークバックの動作が綺麗で、綺麗な回旋でトップに入ることができており、肘もしっかりと上げることができている。左腕のグラブを早めに左胸に抱えて、開きを抑えており、体のブレを少なくしているように見える。それからリリースに入っていく。彼は昨年まではスリークォーター気味だったが、この冬からオーバースロー気味にしたことで、球威、球速が上がってきた。しかし腰を沈めるフォームなため、腕の振りはオーバースローであっても、それほど角度を感じないように見える。球持ちは良く、前で離すことはできている。フィニッシュを見ると、腕の振りも良く、滑らかな体重移動ができており、軸足の蹴り上げもできており、中々良いフィニッシュをしている。調子が良い時は踊るようなフィニッシュを見せており、やや一塁側に動く。フィニッシュは調子のバロメーターだといっていいだろう。 以前よりはだいぶ逞しくなったというが、まだ筋力的にひ弱く、身体能力は高くても、体格は高校生という印象。しかし土台は間違いなく良いので、うまく肉付けしていければ、間違いなく150キロオーバーは可能な投手だろう。
更新日時:2020.11.11

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