佐藤 晃司選手 (鳥取城北)

佐藤 晃司

球歴:鳥取城北

都道府県:鳥取

ポジション:三塁手

投打:右 / 左

身長:170.0 cm

体重:76.0 kg

学年:卒業

寸評

 鳥取城北の主将で、小柄ながらチーム一の強肩外野手である。今年の神宮大会で台風の目となった鳥取城北を引っ張るファイターを取り上げていきたい。 (打撃)  スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて膝を曲げて構えている。170センチと小柄なのだが、自信に満ち溢れているのか、とても170センチとは思えないぐらい大きく見える。どっしりと座っており、雰囲気を感じる。ただバットを掲げて構える選手は確実性を欠く選手が多い。  投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、足を上げて真っすぐ踏み込んでいく。トップの動きを見ていくと一度ヘッドを投手方向に向けて、トップを深く取ってから振り出す。インパクトに入るまでにロスがあり、一定レベル以上の速球、変化球を投げる投手になっていくと振り遅れが目立つのではないだろうか。低めの変化球にはもろく、カーブには空振りを繰り返しており、脆さを見せている。  ヘッドを利かせてスイングに入っていき、ボールを捉える。ミートセンスはまずまずのレベル。しっかりと振り切っていくので、スイングの軌道にあっていけば、オーバーフェンスするパワーはありそうだ。踏み込んだ足はしっかりと踏ん張り、開かずに抑えることが出来ている。 脆さが見られる打撃で、課題は多い。短期間で矯正するのは難しいので、少しずつ課題を潰して、振り切るスイングの中でも甘い球を逃さない鋭さが出てくると怖い打者になっていきそうだ。 (守備・走塁)  この選手の売りはなんといっても強肩。シートノックから鋭い返球を投げ込み、試合中の返球はすべてピンポイントで力強い返球が出来ている。ただ彼は打球反応、球際に課題を抱えており、特に前の打球に対しての詰めが甘い。 走力については正確なタイムを測ることはできなかった。盗塁数についてはまた調べていきたい。
更新日時:2011.12.21

将来の可能性

 思い切りの良さを活かした打撃スタイル・振り切るスイングの鋭さ・高校生A級の強肩と素材としては面白みのある選手だが、確実性を欠くので、春までに欠点を潰して、彼の良さである最後までしっかり振り抜く打撃が活きるように甘い球を確実に仕留める技術を習得してほしい。そして球際の弱い守備も鍛えこんでほしい。  神宮大会で敦賀気比、智弁学園と強豪を打ち破った鳥取城北。選抜の舞台で台風の目を起こすためには切り込み隊長の彼の一打が必要。ぜひ攻守で大暴れを見せて、全国の高校野球ファンを驚かしてくれることを期待したい。今回の鳥取勢は違う!と。
更新日時:2011.12.21

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