池田 隆英選手 (創価)

池田 隆英

球歴:創価

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:181.0 cm

体重:77.0 kg

学年:卒業

寸評

 今年の東京都NO,1の速球投手。夏までの課題としては速球主体の投球に、投球の幅を広げる事を実現しているかであった。ただ足の故障もあり、本来の力を発揮出来ずに終わった。 (投球内容)  常時140キロ~146キロ  速球のスピード・球威は春に比べてそれほど変わっていない。力を入れて投げた時の破壊力満点のストレートはやはり140キロ中盤を計測することが分かった。彼の良さである外角低めのコントロール。この夏は力で抑えに行く傾向が見られ、それほど良くなかった。威力は出ていても、ベルト付近に集まる事が多く、140キロ台の速球が出ていても振り抜かれている。打者がとても手が出ないようなストレートは春季大会の方が多かった。  彼の速球はコーナーに散らす事が出来れば、大学・社会人の打者でも詰まらせ、バットを折るぐらいの威力は十分に備わっている。唯一の持ち球であるスライダーのコントロールは安定しておらず、高めに浮いてしまって、レベルの高いプロでは使いづらい。  課題は威力ある速球を活かす為に変化球・投球の駆け引き・コントロール。その3つをどのステージで磨かせるかはスカウトの判断に委ねられるだろう。彼のポテンシャルを高く買って、まだ本格化しないうちに獲って、うちが育てようと意気込む球団もあれば、まだ早いし、大学・社会人を経て即戦力として通用するレベルになるまで待つ球団もあるだろう。彼がどの選択肢を獲るかははっきりしないが、仮に即プロの選択肢を選んだ場合、反応は球団によって様々だと考える。個人的にはなんとしてでも獲りに行くべき投手ではないと感じた。 (投球フォーム)  投球フォームに春先と比べて大きな変化は見られないが、負傷した右足の影響からか、軸足にしっかりと体重を乗せる事が出来ずに、いわゆる立ち投げの状態で投げていた為、細かくコントロール出来ていなかった。全体的にボールが高めに浮いていたのは足の故障により下半身を上手く使う事が出来ていなかった。
更新日時:2012.08.04

将来の可能性

 足の負傷を抱えながらも145,6キロを連発出来るポテンシャルは改めて素晴らしい事を実感した。変化球の球種は少ないが、まだ18歳で、これからの3,4年間で投球の幅を広げる事は可能であり、入学時から右肩上がりに成長を見せてきたを考えると、取り組み方もしっかりしていて、高いレベルを吸収していけば、驚くような成長を見せる投手になるかもしれない。  体格的には上半身の強さはずば抜けているが、下半身の鍛錬は足らず、肩、肘を使い減りしていないので、成長を促しやすい絶好の素材に見える。まだ投球の幅は低いが、投手としての完成度を自分たちの球団で伸ばすか、あるいは大学・社会人で伸ばすかは判断が分かれそうだが、いずれはプロで戦える素材ということは印象付けた。どの進路を選択するかは存じないが、次に球場で出会う時は大きく成長した姿を見せる事を期待している。
更新日時:2012.08.04

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です