遠藤 裕也選手 (東海大相模)

遠藤 裕也

球歴:東海大相模

都道府県:神奈川

ポジション:遊擊手, 三塁手

投打:右 / 右

身長:183.0 cm

体重:88.0 kg

学年:卒業

寸評

 1年夏から期待された大型内野手。1年時は外野手を守っていたが、ショートへコンバート。門馬監督の大物ショートへ育てたいと言う思いを感じさせる。2012年度の神奈川を引っ張る存在だ。 (打撃)  この夏は本領発揮出来ずに終わった内容であった。彼はとにかく直球にはかなり強い。高めに浮いた直球は確実に本塁打にする鋭さがある。ただ変化球の対処に苦手にしており、この壁を乗り越えていかないと一歩上へステップアップすることはできない。  彼は投手の重心が沈み込んだところで始動を仕掛け、捕手寄りのポイントで捉える。始動の仕掛けが遅く、トップが形成できないうちに振りだしに入るため、ストレート、変化球を捌く準備ができていない。ボールの見極めが出来ておらず、落ちる変化球、ボール球になる変化球に手を出してしまう。自分の打つポイント、ゾーンが定まっていないのだろう。 スイング軌道は内回りのスイングで、タイミングがあった時の打球は本当に素晴らしい。彼は細かい技術云々よりも、まずはボールが見極められる形、始動の仕方を追求していってほしい。それができるだけでも、結果はだいぶ違ったものになっていきそうだ。 (守備・走塁)    ショートの守備については慣れていないというより、ショートに求められる機敏さ、足首の柔軟性が足らない。そのため巧いショートと比べると、ワンテンポ遅く、フットワークも無理した形になっている。これは練習量云々ではなく、内野手に求められる柔軟性がないので、じゃあサードにコンバートしようといっても本質的に彼の内野手としての成長はなっていないのだ。本当に内野手として極めたいならば、豊富な練習量にプラスして、下半身の柔軟性に拘ってほしいと思う。  塁間タイムは4.6秒前後で左打者に換算すると4.3秒前後で左打者としてはまずまずのタイムで突出した走力を持つ選手ではないのは昨年から変わりない。
更新日時:2012.09.07

将来の可能性

 攻守ともに伸び悩みが感じられ、嵌った時の打棒は素晴らしいが、継続的に力を発揮できるまでには至っていない。壁はぶつかる時は必ず来るわけで、変化球の対応、見極め。ここは次のステージでは避けて通れないことなので、深く追求していってこの壁を乗り越えてほしい。  肉体的な素質は今の時点でも申し分ない。あとは大きな身体を素早く使える柔軟性だろうか。技術は勿論だが、身体的に柔軟性を追求して、プレーに幅が出るようになると大きく化ける可能性を持っている。あと1年、ドラフト候補と呼ぶに相応しい実力を身につけてくれることを期待したい。
更新日時:2012.09.07

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