和田 恋 (高知)
- 寸評
- 旧チームでは、1年生ながらレギュラーとして活躍。4番の法兼 駿と共に、打線の中心的な役割を果たします。選抜の横浜高校戦では、チームが完封されるなか、柳 裕也(横浜)投手の球を、すべてバットで捉えるなど、改めて対応力の高さを示しました。
(第一印象)
昨年までは、レフト方向に引っ張る打撃ばかりが目立ちましたが、この試合では右方向への打球も見られるようになり、広角に打ち返す打撃で幅が出てきた印象です。
(守備・走塁面)
元々三塁手としてもソツのない守備力がありましたが、選抜でも再三飛んでくる打球を最後までミスなく処理していました。特にキャッチング・フットワークなどに際立つものは感じませんが、スローイング含めて安定感は確かなものがあります。地肩も基準以上のものがあり、一冬越えてより安定感が増してきたのではないのでしょうか。
一塁までの塁間を4.5秒台(左打者に換算して4.2秒台)と、高校生としてはまずまずの部類。上のレベルを意識すると平均的な走力なので、足を売りにするということは、将来的にないのではないのでしょうか。ちなみに新チーム結成以来の193打席で6盗塁ですから、これをプロの規定打席である446打席に換算すると、1シーズン14個ぐらい。ただ高校生としては、さほど足を使うプレーヤーではない数字です。
(打撃内容)
うまく巻き込めばスタンドインのパンチ力を秘めますが、仕掛けも平均的で、現状は広角に打ち返す中距離ヒッターといった感じです。ある程度の対応力と長打力を兼ね備えた打撃で、勝負強さを売りにするタイプでしょう。以前よりも、若干始動を遅らせて、アベレージ打者から長打を意識したスタイルに変わってきました。
<長所>
足を引き上げて、真っ直ぐ踏み出すオーソドックスなスタイル。足を上げてから下ろすまでの「間」がある程度あるので、いろいろなタイミングでボールを捉えられる幅があります。最大の変化は、アウトステップして腰の逃げが早いフォームだったのと、真っ直ぐ踏み出して右方向も意識できるスイングに改良したこと。踏み込んだ足元もブレませんし、右方向にもキッチリはじき返せるように成長しました。
早めに打撃の準備である「トップ」を作り、振り下ろしてきます。以前はトップを作った時に、グリップが随分体の奥に入り込んでいた欠点が改善されました。これでスムーズにバットを振り出せるようになり、ボールを捉えるまでのスイング軌道が改善されています。あとは、外の球をうまく拾うように、ヘッドを立てる意識が持てれば、なお打ち損じが減るのではないのでしょうか。
<課題>
足を上げ下ろすタイプなので、目線は少し動きやすい傾向にあります。足の上げ下げをしても良いのですが、もう少し静かにできると、上下のブレが急激じゃなくなるのではないのでしょうか。 - 将来の可能性
- 選抜では、派手な活躍を見せることは出来ませんでした。しかしこの冬の間に、技術的には大きな改善ができていたことがわかります。かなり癖のある打撃フォームが修正され、打撃の幅を広げたことがわかります。こういった努力できる才能とそれをこなすセンスがある選手だけに、来年までにどのぐらいの選手に育つのか楽しみですね。この悔しさを糧に、更に成長した姿で甲子園に戻って来ることを期待してやみません。
- 情報提供・文:2012.04.25 蔵建て男



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