選手名鑑

長谷川 陽亮 (福井商)

長谷川 陽亮

長谷川 陽亮

都道府県:
福井
高校:
福井商
学年:
2011年卒
ポジション:
投手
投打:
右/右
身長:
182cm
体重:
80kg
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寸評
1年夏から甲子園のマウンドを踏み、140キロ台をマークしてきた速球派投手。140キロ台後半の速球を計測するまでにいたったが、波が大きく全国の舞台は遠かったが、最後の夏で甲子園出場の切符を勝ち取った。注目された甲子園での投球。最速147キロを計測したが、私にとっては何か不満に残る内容であった。素晴らしいポテンシャルがあるのにそれを発揮できないもどかしさ。それは本人が一番感じていると思うが、なぜ発揮できないのか。私なりに検証していきたい。
(投球スタイル)
ストレート 147キロ
常時135キロ~140キロ中盤
スライダー 120キロ前後
カーブ 120キロ前後
彼の投球を3試合(福井大会決勝戦7/26甲子園1回戦8/10甲子園2回戦8/15)を見て感じたことは、彼は立ち上がりが悪い。そのためあまり腕が振れず、ボールの伸びてこない。しかし尻上がりに調子を上げていき、コンスタントに140キロ中盤を計測する。ストレートの勢い・威力は確かなものがあり、しっかりと体重に乗ったときは素晴らしいボールを見せるときがある。ただ指先に力を伝えるのが上手い投手ではなく、ばらつきが多く、高めにすっぽ抜けることが多い。力を入れようとすると高めにすっぽ抜けることが多い。変化球はスライダー、カーブを投げ分けるが、それほどキレはなく、あくまで速球の速さを見せるための見せ球であり、変化球を投げるときに腕が緩んでしまい、プロではあまり使える代物ではないのだ。高校生としてはレベルが高い投手ではあるが、コントロールにばらつきがあり、安定感が乏しい。最速147キロのストレートを投げられてもイマイチ評価が挙がらない理由はそこにあるだろう。
(クイックタイム)
クイックタイムは1.1秒~1.2秒台と素早いクイックができており、フィールディングを見ると打球の反応も良いし、牽制もそれなりに上手く、野球センスは優れた投手だ。
(打者の攻め)
・右打者
右打者に対しては外角中心にストレート、変化球を投げ分けていくスタイル。確かにストレートとスライダーを外角に投げられるコントロールはある。しかし高めに入る事も多く、コンビネーションとして確立していない。本人は両サイドに自在に投げ分けたくても、思うようにコントロールできないのでストレートの威力とスライダーに頼った投球になってしまう。実に勿体ない投球をしている。
・左打者
左打者に対しては両サイドに速球を投げ分けていき、変化球は外中心に攻めるスタイル。オーソドックスな投球スタイル。ただストレートを投げようとするとすっぽ抜けて高めに浮き、どうしても抑えて投球しなければならない。根本のストレートが決まらないので、コンビネーションは確立しにくい。

甲子園では高めにすっぽ抜けるような球は見られ、あまり投球になっていなかった。しかし福井大会決勝ではストレート、変化球を外角、低めにしっかりと投げ分けることができており、抑えることができていた。本来ならば投球ができる投手なのだが、調子の波が激しく、投球が出来ているときと出来ていないときがある。安定した投球をし続けることが何をすればいいか。それを分析、取り組むことが大投手へ一歩になるだろう。
(投球フォーム)
投球フォームはワインドアップから入り。ゆったりと左足を上げて溜めを作っていく。そしてショート方向に足を伸ばして着地していく。気になったのは腰の開きが早く、若干パワーロスしてしまっていることだ。腕の振り自体は良いし、腕の振りと腰の回転が連動していないのが残念。それさえ噛み合えば140キロ台後半をたたき出しても何ら不思議ではないポテンシャルがあることは確かだ。このフォームを見ると腰の開きの早さ以外、特に気になるものはない。それがなぜ高めにすっぽ抜けるのかが良く分からない。個人的には指先に力を伝えるのが上手くない投手なのかもしれない。フォームも見直す部分があるが、ボールの握り方も見直す必要があるかもしれな
将来の可能性
150キロ近い速球を投げる馬力、終盤になっても最速のスピードを叩き出すスタミナは超高校級だし、投球以外の技術もできているので、トータルでは高校生では高いレベルにある投手ではある。彼の最大の課題は開きの早いフォームとリリースの力の伝え方。課題は多くあり、これは第1段階に過ぎないが、この部分を矯正できれば、ぐっと見違えるような投手に変貌すると思うので、本人に強いプロ志望があれば、高卒プロで行くべきだろう。これぐらいのポテンシャルと知名度があれば、東都・六大学といった強豪大学へ進めるので、4年間、じっくりと実力を磨いていき、順調に成長していけば、間違いなく4年後はドラフト上位候補に挙がる実力を持った投手ではないだろうか。
情報提供・文:2010.09.01 河嶋 宗一
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