選手名鑑

中山 翔也 (砺波工)

中山 翔也

中山 翔也

都道府県:
富山
高校:
砺波工
学年:
2011年卒
ポジション:
投手・遊撃手
投打:
右/左
身長:
178cm
体重:
71kg
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寸評
砺波工業初優勝の牽引役。砺波工・村井監督曰くセンスの塊と呼ばれる選手。エースの故障により今年の春に投手を専念。急造投手ではあるが、抜群の野球センスで順応していき、富山大会ではほぼ主戦格として活躍し、甲子園出場を手繰り寄せた。甲子園では地元・報徳学園と対戦。3失点してしまったが、投打ともに遺憾なく実力を発揮し、報徳学園をあと一歩追い詰める戦いを見せた。(10/08/10 甲子園大会)抜群の野球センスを誇る中山 翔也を取り上げたい。
(投手)
まずは投手について。
右スリークォーターから投げ込む直球は常時129キロ~135キロ。130キロ前後のツーシーム、115キロ前後のスライダー、120キロ前後の縦のスライダー、110キロ前後のシンカーを投げ込む。圧倒的な球威があるわけでもないが、ストレートは若干ではあるが、変化している。彼が素晴らしいのは物怖じせずインコースに攻めることができていること。縦のスライダーがコントロールよく投げ分けることができているし、ピンチになっても慌てずに投げることができており、崩れ難いものがある。
フィールディングはショートということもあって、実に軽快。クイックも1.1秒台と素早いし、牽制も抜群に上手い。

投球フォームについて。ノーワインドアップからゆったりと左足を上げていき、ショート方向に足を伸ばしてインステップしていく。コンパクトにテークバックをとっていき、リリース。投球フォームに無駄がなく、急造投手とは思えないほどのバランスの取れたフォームをしている。さすがセンスの塊だ。
(打撃)
報徳学園戦では3打数2安打の活躍。ミートセンスが高い好打者だ。
スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置き、背筋を伸ばして構えている。投手の足が降ろしたところから始動を仕掛けていき、足を高く上げてからインステップするスタイル。ヘッドを投手方向に向けながらトップを取っていく。バックスイングに入ったときグリップの位置は頭の後ろに入りすぎることはないので、ヘッドが振り出しやすいので、最短距離に振り出すことができている。報徳学園戦では第2打席に外角低めに入ったスライダーを溜め込んでレフト前ヒット。第3打席は外角ストレートを叩き、左中間へ二塁打。膝が開かずに打つことができているし、軸もブレないので、的確に捉えることができている。

この選手が素晴らしいのは打席での集中力だ。9回の表、二死1,3塁で彼に打席が回って来たが、四球を選んだ。選球眼の高さも評価できるが、なんと言っても緊迫した場面でしっかりと自分の狙い球を絞りながら打席に入り、際どい球に対してはしっかりと見送っていたことだ。普通の高校生では際どい球には手を出してしまうもの。あの緊迫した場面で自分の打撃ができる集中力の高さ。ただセンスが高い選手ではないようだ。
(走塁)
塁間タイムはショートゴロが4.40秒。バントでは3.92秒を計測。全力で走れば4秒を切るほどの俊足だが。地方大会では盗塁がひとつもない。盗塁についてはそれほど拘りがないということだろうか。それでもベースランニングは上手く、報徳学園戦でも無駄のない走塁を見せていた。
将来の可能性
もちろん適正は内野手。これからは野手を前提にして述べていきたい。すべてにおいてセンスを感じさせる選手で、センスの高さに頼った荒々しいプレーをすることなく、丁寧なプレーを心掛けた選手である。精神的にも図太いし、短期間で投手としての技術をモノにするのはセンスだけではなく、野球頭もしっかりしている選手ではないだろうか。こういう選手は大学よりも選手=戦力として見る社会人に進んだほうが伸びるタイプではないだろうか。密度の濃い野球を教えられるだけの素地を持っている選手で、それを吸収して自分のモノにしていける選手ではないだろうか。何度も繰り返すが、高校生としては精神的な強さ、野球頭の良さ、センスの高さは高校生としてずば抜けている。ぜひ次のステージでドラフト候補と呼ばれる選手となって成長してくれることを期待したい。
情報提供・文:2010.08.31 河嶋 宗一
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