岩松 駿介選手

岩松 駿介

球歴:

ポジション:投手

身長:168.0 cm

体重:53.0 kg

学年:卒業

寸評

 父の恵冶さんは鴨島商2年で第50回全国高等学校野球選手権大会に出場。後に阪急ブレーブスに進んだ長身右腕。そのDNAを受け継ぎ、身長も昨秋の185センチから今夏には187センチといまだに伸び続けている大型右投手です。脇町高は徳島県内屈指の進学校であるため練習量もさほど長くは取れず、加えて野球部員も1年生8人含めわずか20人と部員不足に悩まされているため、チームとしての実績こそ残せていませんが、それがかえって彼の才能を際立たせています。  彼の長所は写真にもある通り独特のひじの使い方により放たれる最速145キロの伸びのある直球と横スライダーです。スライダーはカーブに近い低速と高速の2種類を使い分けることができるので、高校生レベルで相手打者が的を絞るのは困難です。また、最近ではチェンジアップも使えるようになり、投球の幅も出てきました。  ただし、このように「投げ方では中四国の高校生投手でナンバー1。有原(広陵)より上」というスカウトの評価も受けている一方で、彼の3年間は慢性的な右ひじ痛との闘いでもありました。昨夏から半年間は登板を回避し右ひじの強化に努めましたが、最後の夏も右ひじ痛を抱えたまま登板。最速140キロは出したものの、鋭いスライダーは影を潜めたまま初戦の川島戦で姿を消しました。
更新日時:2010.07.13

将来の可能性

 本人も「右ひじを治さなければプロではやれない」と自覚している通り、まずは右ひじの徹底治療が優先。もし仮にプロに進んだとしても現在は立ち投げ気味の下半身強化を含む基礎体力、投球技術の習得など学ばなければいけない課題は山積しています。  ただしそれは裏を返せば、彼自身が底なしのポテンシャルを有している証。柔らかいひじの使い方や投手になるために生まれてきたサイズは日本人のスケールを凌駕しています。ひじの痛みにもつながっていると考えられる成長痛が止まりさえすれば、15勝投手レベルへの成長にさほど時間は要さないでしょう。  あとは父・恵冶氏も指摘する進学校出身者ゆえの「甘さ」をいかに排除できるか。彼がプロの世界で成功するか、成功しないかは、実はこの1点にかかっているのかも知れません。
更新日時:2010.07.13

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