近藤 佳史 (いなべ総合)
- 寸評
- 三重県では評判の本格派右腕。昨秋は2試合連続完封を成し遂げるなど東海のファンのみならずスカウトから注目を浴びてきた。最後の夏に甲子園出場。オーバースローから回転の良いストレートを投げ込み素材の良さを見せた。高卒プロタイプではないが、4年後が楽しみな本格派といえるだろう。
(投球スタイル)
マックス 138キロ
常時133キロ~136キロ
スライダー 120キロ前後
カーブ 115キロ前後
チェンジアップ 120キロ前後
135キロ前後で、スピードでは若干物足りないが、上から強く叩ける腕の振りをしているので、縦回転のストレートを投げ込むことができている。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。特に高い位置から振り下ろすカーブ、チェンジアップのキレは秀逸で、ストレートとこの2球種のコンビネーションで抑えていく投手だ。球種は少ないが、有効活用はしている投手である。
(クイックタイム)
クイックタイムは1.1秒台と素早いクイックはできており、牽制もしっかりしているし、フィールディングも鍛えられている。全体的に鍛えられている。
(打者の攻め)
・右打者
右打者に対しては両サイドにストレート、変化球を投げ分ける配球。スライダー、カーブ、チェンジアップも投げ分けることができているし、投球自体はまとまっている。ストレート中心で追い込みながら最後はカーブ、チェンジアップで打ち取ったり、緩急を交えながら最後はストレートを投げて打ち取るなど投球になっている。少ない球種では有効的に使うことができている
・左打者
左打者に対しては両サイドに速球を投げ分けることができており、高い角度から懐にしっかり投げ込むことができているので、大きな武器。速球中心の投球かと思えば、虚を突くようにチェンジアップを投げる上手さがある。
コントロールは良いし、変化球のキレも良い。だが打ち込まれるとどこか単調になる癖があり、そこが彼の欠点といえるだろう。こういう場面で持ちこたえる粘り強さが必要だ。
(投球フォーム)
ノーワインドアップから入り、ゆったりと左足を上げていく。そこからショート方向に足を伸ばして、腰を沈めていく。左足の膝を浮かしてから着地のタイミングを遅らしていき、左腕のグラブを天にむけて、右腕をだらんと下げてから、テークバックを大きく取ってリリースしていく。高い位置から振り下ろしていくが、無理なく振り下ろすことができているのは素晴らしい。強く叩くスイングができており、縦回転がかかったストレートを投げ込むことができている。投球フォーム自体はまとまっており、高い位置から振り下ろすことができているのは肩、肘の関節が柔らかいからだろう。ただ腰を落として下半身を使っているように見えるが、歩幅が狭く、股関節の固さを感じる。これからは腕を鋭く振ることを主眼に置いてそれほどお尻を落とさず強く腕を振るフォームに改良していくか、下半身主導のフォームにモデルチェンジしていくか。後者のフォームに改良していくには時間がかかりそうだが、うまく成功すれば見違えるような投手になる可能性はあるだろう。 - 将来の可能性
- 柔らかい腕の振りから繰り出す回転の良いストレート・変化球は非凡なものがあり、制球力もまとまっており、高校生としてはまとまっている投手といえるだろう。大学に進んでじっくりと素質を磨いていけば見違える投手になる可能性は十分に秘めているだろう。ぜひ4年後にドラフト候補として注目されるような投手に成長していることを期待したい。
- 情報提供・文:2010.09.01 河嶋 宗一



コメントを投稿する