川端 健斗選手 (秀岳館)
短評
観戦レポートより抜粋(2017年9月2日) 試合開始時間が三度変更した日米決戦。先発のマウンドに登ったのは川端 健斗(秀岳館)。川端が良いのはどの場面、状況になっても、表情を変えることなく、自分のピッチングができる点に尽きる。 「自分の中では心の準備、気持ちの準備ができていた」 と言葉通り、右手のグラブを突き上げ、洗練された縦振りのフォームから繰り出す直球は常時140キロ~143キロを計測。何度も143キロを計測しており、状態の良さを表していた。初回、1番M.シアニに安打を打たれるが、2番C.ヤングを3ストライク目に一塁走者が走り、捕手・中村 奨成(広陵)が自慢の強肩でアウトにして、三振ゲッツー。3番も三振に打ち取る上々の立ち上がりを見せた。 日本代表バッテリーは、配球パターンを切り替えた。速球主体から変化球主体へ。スライダー、カーブの割合を増やし、ストレートは見せ球に、連続三振・川端はここまで5奪三振の快投。 なかなか点は取れないが、川端の奪三振ラッシュは続く。3回表にはアウトをすべて三振。4回表には、先ほどホームランを打たれたカサスに対して、変化球主体で攻め、最後は142キロのストレートで空振り三振に打ち取るなど、なんと10奪三振。快刀乱麻を断つピッチングを見せていた。 川端はアメリカ打線にしっかりと対抗するピッチングを見せたといっても過言ではないだろう。 6回表、川端は15三振目を奪ったが、二死二塁から1番シアニの左前適時打で4点目を失い、降板。しかしこの快投に観客は労いの拍手。
更新日時:2017.09.04
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